千葉の釣り|ルアーフィッシング完全ガイド|海・河口・湖で狙える魚と釣り場

釣り場

夜明け前、房総の海で—

まだ街が眠る時間、館山湾の水平線だけがほのかに青くほどける。一投目が水面に触れた瞬間、潮の気配とともにベイトの群れが一斉に飛び跳ねた。房総半島——東京湾に抱かれた内房、外洋の鼓動を伝える外房、黒潮の息吹が届く南房。そこに幾つもの河川が重なり、四季のベイトが織りなす濃淡の中へ、私たちはルアーを投げ込む。

本ガイドは、海・河口・湖沼・管理釣り場の章立てで、千葉の主要フィールドの釣りもの、岸釣り、遊漁・チャーター船情報を提供し、安全配慮を一枚で俯瞰できるように編成した。

房総半島―釣り人を惹きつける海、守るべき海

  • 水域の多様性:内海性で比較的潮流が緩い東京湾・内房。黒潮の気配が差し込む南房。外洋のうねりと潮流が複雑に絡み合う外房。一つの半島に三つの海が同居している。
  • 季節変化:春は干潟や河口のベイトに始まる。夏は回遊、秋の沿岸高活性。冬の湾奥・港湾そして深場へ。湾岸から外洋まで魚種が豊富で、通年で釣りが成立しやすい。
  • アクセス:首都圏から日帰り圏。朝夕まずめ狙いのプランも組みやすく、短時間でも“潮を選ぶ釣り”が成立しやすい。
  • 情報と文化:漁協・県の公開情報が比較的整っており、ルールを確認しやすい。近年、港湾部を中心に“釣り禁止”の流れは確実に進んでおり、現場ではこれまで以上の慎重さと配慮が求められている。海とそこにある暮らしを守る視点に立てるかどうか、釣り人一人ひとりの在り方が、いま問われている。

内房(浦安〜千葉~木更津〜富津〜館山):東京湾の懐で息づく都市型フィールド

内房とは、東京湾に面した千葉県西側のエリア一帯を指す。浦安から千葉市の港湾部、さらに木更津・富津・館山へと繋がり、地域が変わるごとに  海の性質や潮の色合い が静かに移り変わっていく。潮の流れ、水質、地形の違いによって魚たちの行動も変わり、同じ内房でも場所ごとに異なる“海の表情”が見えてくるのが特徴だ。

この章では、内房の各地域における岸釣りおよび遊漁船での海のルアーフィッシングについて、解説していく。


浦安〜市川エリア(湾奥北部)

江戸川放水路から旧江戸川の河口まで続くこの一帯は、シーバスの聖地として知られる。春はバチ抜け、夏はハクの群れ、秋にはコノシロが回り、季節ごとに表情を変える。
潮と川の流れが交わる境界を読むことが、河口部ならではのシーバス釣りの魅力でもあり、多くのアングラーを惹きつけてやまない。

▶ 季節ターゲット(シーバス・チヌ)
  • シーバス:春と秋~冬がシーズンだがほぼ通年で狙えるターゲット。ベイトを追って回遊する回遊型と、港湾部などに定着する居着き型が混在する。春はバチ、初夏以降はハクやイナッコといったベイトが中心となる。港湾部や河川・サーフなどポイントは様々で、ベイトの入りやマズメ、潮の動きによって釣果が左右される。橋脚などのビジブルストラクチャーを狙う釣りから、堤防・サーフでの遠投による釣りまで、幅広いアプローチが楽しめる。
  • チヌ:春~秋にかけて、シャローから沖のストラクチャー周りまで、幅広いエリアで姿が見られる魚。近年はチニングのターゲットとしても人気が高く、サイズは30〜50cm前後が中心。潮位や地形、ベイトの入り方によって反応が変わりやすい。トップウォーターからミノー、バイブレーション、ジグヘッドリグ、テキサスリグなどといった、ルアーの選択肢が広いのも魅力だ。

▶ 岸釣り(浦安〜市川)
  • 浦安市海岸の護岸:高洲海浜公園、浦安電波塔、浦安市総合公園は広いエリアで釣りができるが護岸を乗り越えての釣りは禁止されている。フェンスの内側からの釣りとなり、場所により遠投や取り込みが可能なロングロッドやタックルを準備する必要がある。シーバス・チヌ・サヨリ・イシモチなどが釣れる。特に秋はベイトが寄りやすく、時合が明確に出ることも多い。最新の開放区間図と注意喚起を必ず確認。案内:浦安市公式|三番瀬周辺の釣り等について千葉県公式|管理用通路の立入禁止区間
  • 江戸川放水路(妙典〜行徳)・旧江戸川河口:旧江戸川の河口周辺は、昔からシーバス釣りの名所として知られる。立ち位置はさまざまだが、川の流れと潮筋の位置関係を読み取ることが、このエリアの釣りの楽しみ方の一つだ。底質は場所によりハードボトムと軟泥が混在する。立入を許可していない護岸・工事中の箇所もあり注意したい。

※このエリアは立入を許可していない箇所が設けられているとともに、護岸や管理通路は災害復旧や安全対策で通行状況が随時変更されます。出発前に必ず自治体の公式ページや現地掲示を確認し指定区画のルールを守って下さい。

 


船橋~千葉市エリア

船橋の三番瀬干潟から検見川浜、さらに千葉市周辺にかけては、港湾に向けた深みと干潟がつくり出す浅瀬(瀬)が交互に連なる地形が広がり、潮がぶつかり、絞られ、通り抜ける“潮通しの良い湾奥”が生まれている。足場がよく、初めて竿を出す人でも迷わず立てる釣り場が点在する。夜が深まるほど、街の明かりが水面に淡い反射をつくり、潮が動くたびに魚の気配が静かに近づいてくる。シーバス太刀魚チヌをはじめ、アジ・サバ・イワシ・メバル・サヨリ・ヒイカといった多彩な魚たちが顔を見せ、都市の海が持つ静かな豊かさを感じられるエリアだ。

▶ 季節ターゲット(太刀魚・ヒイカ)
  • 太刀魚:夏終盤~冬にかけて東京湾奥にまで回遊が見られるターゲット。この時期の太刀魚はベイトや水温の変化に合わせ広いレンジを回遊しており、メタルジグやテンヤといった縦の釣りが有効になる場面が多い。群れが入ったタイミングでは短時間で反応が集中することもあり、潮の動きが緩む前後やベイトの動きが変化する瞬間が狙い目となる。
  • ヒイカ:関東では房総だけでなく、東京湾を囲む広いエリアで冬を中心に楽しまれる小型のイカ。主流はエギやスッテを使ったライトエギングで、冬の夜の港湾部が主戦場になる。群れに当たれば短時間で数釣りも成立し、サイズは小さいが、釣って楽しく、食べて美味しい、存在感を放つターゲットとして人気が高い。

▶ 岸釣り(船橋〜千葉市)
  • ふなばし三番瀬海浜公園:干潟帯でルアーではシーバスチヌが主。ルアー釣りは禁止されておらず、満潮前後を軸に、干潟と両端の突堤からのアプローチが基本になる。浅場中心ながら潮通しが良く、季節ごとに表情を変える“生きた干潟”が魅力だ。利用者の多い場所ゆえ、キャスト時の安全確保とトラブル防止にはとくに配慮したい。立ち入りが禁止されているエリアに関しては、現地掲示板を確認する。ふなばし三番瀬海浜公園公式
  • 船橋港親水公園:足場が整っており、常夜灯もある釣り場。シーバス・太刀魚・メバル・サバ・イワシ・ヒイカなど、釣れる魚種が豊富。季節ごとに違ったターゲットを狙え、初心者でも始めやすくルアーで幅広い魚と出会える場所だ。船橋港親水公園公式
  • 花見川河口・検見川浜突堤:花見川河口から検見川浜突堤にかけては潮通しが良く、季節回遊のベイトが寄りやすい。その小魚たちの群れを追って青物太刀魚シーバスといった大型魚が河口筋や突堤周りへ差してくる。ルアーだけでなく、サビキなどでも多彩な魚が狙え、シーバス・太刀魚・アジ・カマス・ヒイカ・サヨリ・イワシ・コノシロ・キスと、四季の魚が釣れる。検見川浜中央突堤、西突堤は一部のエリアで釣りが可能。検見川浜東突堤は釣りが可能。釣りを推奨する突堤ではないので、周囲の人への迷惑やトラブルにならないよう留意。
  • 千葉港周辺(中央ふ頭):千葉港周辺(中央ふ頭)は、湾奥の潮がゆるやかに巡る場所。その流れに乗って、シーバス・太刀魚・メバル・チヌ・ヒイカ・サヨリ といった多彩な魚が姿を見せる。足場良好な区画がある一方、釣り禁止・立入不可の岸壁も点在。港湾エリア特有のルールが細かく変わるため、必ず現地の最新掲示板を確認する。

※検見川浜・幕張エリアはイベント開催や荒天後で規制が入る場合あり。海岸公園・港湾管理者の発表を事前確認。

▶ 遊漁・チャーター船(浦安〜千葉)
  • 松野丸(浦安)シーバス、太刀魚、サワラほか東京湾沖。松野丸公式
  • 吉久(浦安):季節のルアー便(サワラ・太刀魚・シーバス等)。吉久公式
  • サーカスファンタジー(浦安):浦安発の東京湾ルアー専門チャーターボート。シーバス・サワラ・青物・太刀魚など季節のルアーゲームに対応。少人数制で、湾奥〜中ノ瀬まで機動力ある展開ができ、ナイト便にも対応。サーカスファンタジー公式
  • 林遊船(江戸川放水路)ルアーシーバス・チヌほか。林遊船公式
  • Friend★Ship(市川):ルアー船中心。季節で青物・シーバス等。Friend★Ship公式
  • TARGET(千葉)RED HEAD(市川):乗合・チャーター対応の東京湾ルアーガイド。TARGET公式RED HEAD公式
  • 海猫(船橋):東京湾ボートシーバス・ナイト便有り。海猫公式
  • 小峯丸(千葉):ルアーシーバス・太刀魚・LTアジ便有り。寒川港発。小峯丸公式
  • 森山丸(千葉):ルアー五目便有り。沖防波堤への渡船有り。寒川港発。森山丸ブログ

※発着場所は各社指定桟橋(船橋港・千葉港ほか)。駐車場・集合場所・支払い方法は予約時に要確認。

 


市原〜袖ヶ浦~木更津

工業地帯と自然干潟が入り混じるこのエリアは、東京湾奥の“生命線”と呼べるほど多彩な魚影を誇る。
市原の養老川河口から木更津・君津の港湾まで、潮流と地形が複雑に絡み合い、シーバス・チヌ・イナダ・太刀魚などが狙える。またアジイワシ・サバに加え、春と秋には沖合にサワラが回遊し、表層を走る銀鱗が季節の変わり目を告げる。冬から春にかけて、夜の沿岸ではメバルのライズが見られ、静かな港湾部を釣る楽しみも多い。

▶ 季節ターゲット(サワラ・イナダ・メバル・カサゴ・アジ・ハゼ)
  • サワラ:五井火力発電所沖〜袖ヶ浦・木更津沖一帯では、春と秋に回遊性のサワラがベイトを追って岸に近づく。ナブラが立つとメタルジグやミノーの高速引きが効果的。マズメ時の表層狙いなども良い。遊漁船でも人気のターゲット。
  • イナダ:初夏~晩秋にかけて、イナダが岸に近いところまで寄って回遊する。サイズは30〜50cm前後のワカシ・イナダクラスが中心で、回遊のタイミングに当たれば短時間で連発することもある。一方ミノーやジグのサイズ、レンジ、アクションなどが合わないと全く釣れない場合もあり、釣果に差が出るのも特徴だ。群れの進行方向やレンジを探りながら、臨機応変に釣りを組み立てることも求められる。
  • メバル・カサゴ:冬~GWあたりまで、長浦から木更津、富津にかけての岸壁際やテトラ・ゴロタ周辺などで、ジグ単(ジグヘッド単体=ジグヘッド+ワーム)で小気味良いアタリが楽しめる。港内は夜間でも難易度が高いが、サイズや数を求めるのであれば、遊漁・チャーター船、もしくは木更津沖堤防からのアプローチが有効だ。条件と状況が噛み合えば、一投一釣という好機に出会うこともしばしばある。
  • アジ:春~初冬にかけて、内房沿岸部の港内や沖堤防ではアジの回遊が安定して見られる。サイズは豆アジから尺越えまで幅があり、潮回りや水温、プランクトンやベイトの入りによって釣果に大きな差が出やすい。ジグ単バチコン(バーチカルコンタクト)によるレンジコントロールが重要になり、潮に乗せたドリフトが効く場面も多い。群れが足元に差すタイミングでは連続ヒットも期待できるが、レンジを外すと反応が途切れるため、丁寧に探る釣りが求められる。
  • ハゼ:初夏~秋にかけて、ハゼは浅場を中心に活発にエサを追い、ルアーでも手軽に狙えるターゲットとなる。房総半島全域の河川や河口、干潟といった身近なフィールドで釣れるのが魅力。ハゼクラが浸透し、ルアーの対象魚として広く知られるようになった。クランクベイトのほか、マイクロワームを使ったジグヘッドリグでテンポよく探る釣りでも安定して狙え、初心者でも高いゲーム性を楽しめる。

▶ 岸釣り(市原〜袖ヶ浦〜木更津)
  • オリジナルメーカー海づり公園(五井)シーバス・アジ・チヌ・イシモチ・メジナ・コノシロが狙える東京湾有数の桟橋型海釣り施設。柵付きで安全。危険な投げ釣りは禁止。レンタル竿があり手ぶらでも楽しめる。オリジナルメーカー海づり公園公式
  • 養老川臨海公園(五井)シーバス・チヌ・マゴチなどが釣れる。ルアー釣りの制限はないが周囲の人への迷惑やトラブルにならないよう留意。製油所パイプラインから下流域は養老川漁協の管轄外であり、遊漁券は不要。一部立入禁止区画があり、必ず現地掲示板を確認する。市原市公式|養老川臨海公園 
  • 長浦港・木更津金田港:足場が良く、アジ・メバル・シーバスが中心。夜間は常夜灯の明暗を狙う。近年釣り禁止エリア増え、釣り可能区画を要確認。
  • 木更津内港・中の島公園:干潟と深場が交わる好地形。河川の流入もありシーバス・チヌ・アジが釣れ秋~冬はヒイカが釣れる。ハゼも有名で家族連れにも人気。内港・内港北・中の島公園はフェンス内からであれば釣りが可能。鳥居崎海浜公園内の中の島大橋下、川沿い(石積み)と潮浜公園は、コンクリート壁を上って及び石積み・テトラからの釣り禁止。木更津市公式|中の島公園
  • 木更津沖堤防(A~D堤防):ルアーでシーバス・サワラ・ワラサ・太刀魚・チヌ・タコ・メバル・カサゴ・アイナメ・アジ・イカなど様々な魚種が釣れる。その他カワハギ、ハゼ、キスなども釣れる。

※市原〜君津の港湾部は工業エリアが多く、立入可能な岸壁が限定されます。管理者・現地掲示を必ず確認してください。

▶ 遊漁・チャーター船(市原〜袖ヶ浦〜木更津)
  • 海吉(市原):市原港発のシーバス専門ナイト便。海吉公式
  • 永島丸(市原):ルアーシーバス・サワラ・青物便有り。市原港発。ビックベイトで大物を狙う。永島丸公式
  • 湾ナビスタイル(市原):少人数制チャーター船。シーバス・チヌ・青物・サワラなど季節のルアーゲームに対応。柔軟なポイント選択が特徴で、初心者から経験者まで対応可能。湾ナビスタイル公式
  • beo.Marin(市原):東京湾でシーバス、チヌ、サワラ、メバル、アジ、太刀魚、ブリなど多彩な魚種をターゲットとする。25フィートの和船で安定性あり。人数少なめ(最大7名)で、初心者歓迎。ベオ・マリン公式
  • こなや丸(袖ヶ浦市・長浦):東京湾ルアー船の老舗。サワラ・シーバス・青物・太刀魚など旬魚を追う。こなや丸公式
  • 宮川丸(木更津):ルアーでシーバス・サワラ・太刀魚・青物・メバルを狙う便が人気。木更津沖堤防への渡船も行っている。デイゲームからナイトゲームまで柔軟に対応。初心者歓迎。宮川丸公式
  • 栄宝丸(木更津):木更津~富津沖周辺のポイントを中心に出船する、実績十分のLTアジ・バチコン船が人気。反応を丁寧に追い、数釣りから良型アジまで安定した釣果が期待できる。レンタル竿もあり、手軽に楽しめるため初心者やファミリーフィッシングにも向いている。木更津沖堤防への渡船も有り。栄宝丸ブログ
  • MAKOTOMARU(木更津)シーバス・メバル・アジ・サバ・マダイ・マダコ・チヌ・マゴチ・太刀魚・サワラなど幅広く対応。バーブレスフックが必須。レンタル船も有り。誠丸公式
  • Sea Paradise Jack(木更津)シーバス・メバル・アジ・マダイ・チヌ・マゴチ・太刀魚・サワラなど幅広く対応。運休月有り。Jackブログ
  • KAZUBOAT(木更津):キハダ・サワラ・青物・アオリイカなどルアー中心の船。バーブレスフック必須。KAZUBOAT公式
  • TOPGAME(木更津):ルアー釣りをメインにしたチャーターボート。シーバス・青物・タイラバ・ティップランなどが主。TOPGAME公式
  • ORCA Tokyo Bay Fishing Navigator(木更津):ルアー専門チャーターボート。シーバス・サワラ・青物・マダイ・メバルなど幅広く対応。ピンポイント攻略を得意とする“攻めの船”。デイ・ナイトともに人気。ORCA公式

※遊漁船は季節ごとに対象魚が変わる。サワラは風向・潮位・ベイト状況で出船判断が分かれるため、予約前に電話確認を推奨。


富津〜館山

富津岬周辺は潮通しがよく、青物の寄りが早い。秋口にはイナダ・ワカシの群れが接岸し、ルアーが青空に弧を描く。春から秋にかけてはヒラメ・マゴチといった底物系ターゲットも活発で、富津や館山湾では砂地に根(海藻帯・岩礁)が点在するエリアや、潮流を読むことが鍵となる。
館山湾に近づくと地形の変化が穏やかになり、アオリイカ・紋甲イカ・ヤリイカのエギングが盛んな場所が増えてくる。また、洲崎沖〜伊戸沖一帯ではタイラバで狙うマダイの実績も高く、ベイト反応の出る潮変わり時が好機。冬の湾内はアジ・カマスが釣れるが、潮回りや水温、プランクトン、小型のベイトの存在が釣果を左右する。
夜の漁港では、立ち入り禁止区域や係留船周辺には近づかず、漁業者の動線を妨げない釣行を心がけたい。

潮と地形のリズムを感じながら、四季それぞれの魚との対話を楽しめるエリアだ。

▶ 季節ターゲット(アイナメ・アオリイカ・ヒラメ・マゴチ・カワハギ・マダイ・アマダイ・カマス)
  • アイナメ:富津〜竹岡〜金谷では良く釣れるターゲット。冬〜春にかけて堤防や岩礁帯、テトラ帯周辺などで狙える。ワームのスローリフト&フォールや、またメタルジグでビール瓶サイズが出ることも。水温が低い時期ほど、ボトム付近を丁寧に探るのがコツ。高活性時はバース周りのミノーイングで釣れることもある。
  • アオリイカ・紋甲イカ:春と秋にシーズンを迎える。富津岬のテトラ帯や岩井海岸と築港堤防・沖の島護岸・坂田・富浦新港・洲崎などの館山湾内の各漁港は実績が高い。浅い港、岩礁帯が近い港などがあるので、事前に確認をしておくと良い。
  • ヒラメ・マゴチ:富津沿岸・岩井海岸・館山湾・平砂浦海岸などのサーフ帯では、朝夕マズメに反応が出やすい。メタルジグやミノー、シャッド系ワームなどで、離岸流のヨレや堤防先端のカケアガリを丁寧に探るのが良い。一見フラットな砂地でも、根や底質変化の境目に身を伏せていることが多く、ボトムの景色を想像しながら通す意識が、釣果を分ける。
  • カワハギ:大貫〜竹岡〜金谷〜勝山〜館山沖にかけては、実績の高いカワハギの好エリアが連なる。秋〜冬にかけては肝パンの良型も狙え、東京湾のカワハギ釣り入門から上級者の数釣りまで、幅広く楽しめるエリアとして人気が高い。ワームを使ったハギングも注目されているが、基本はアサリ餌を使い、起伏のある砂泥底や根回りを小刻みに探る釣りが主流だ。アタリは小さく、駆け引きは繊細だが、一枚を掛けた瞬間の手応えは格別。
  • マダイ:竹岡~金谷沖は好ポイント。また洲崎~布良沖は、外洋性の潮が当たる好エリア。遊漁船のタイラバ便が出船しており、春〜初夏の乗っ込み期には50cm超の良型も釣れる。時にはウボウ・マハタ・キントキなど、釣れて嬉しい魚もヒットする。
  • アマダイ:冬〜春が最盛期で、富津~勝山~館山にかけた幅広いエリアで釣れる。タイラバで狙えるターゲットで、砂泥底に巣穴を掘って生息しているため、ボトム付近を丁寧に探る展開が軸となる。数を追う釣りではなく、潮の速さや底質に合わせて、一流しごとの組み立てが結果につながる魚だ。
  • カマス:秋〜冬にかけて回遊が入りやすく、漁港やサーフ周辺で実績がある。特に朝夕のマズメや、ベイトが寄るタイミングに群れが入ると短時間で数釣りになることも。小型のメタルジグやミノー、ワームでの表層〜中層の早めの展開が有効。回遊待ちの釣りになるため、潮回りとベイトの状況を見ながらテンポ良く釣りを組み立てたい。

▶ 岸釣り(富津〜館山)
  • 富津岬〜布引海岸(富津):潮が動くタイミングでヒラメ・マゴチ・シーバスの実績が高いサーフ主体の釣り場。条件が合えば青物アオリイカも狙える。岬周辺は立入制限区域があるため注意。満潮時はテトラ帯冠水に留意。
  • 大佐和海岸(富津):下洲漁港の南側に広がる開放的なサーフで、潮通しが良く、ベイトが寄ると一気に気配が濃くなる場所。シーバス・ヒラメ・マゴチが主なターゲットで、カケアガリ周辺や潮や流れに変化の出るポイントが狙い目となる。サーファーが入る日もあるため周囲への十分な配慮を忘れず、安全第一でキャストしたい。
  • 新舞子海岸(富津):内房らしい遠浅の砂浜が続く穏やかなサーフで、砂地と点在する小さな起伏がベイトを溜めやすく、シーバス・ヒラメ・マゴチを軸に、条件が揃えば季節の回遊魚も狙える。朝夕の潮が動く時間帯は反応が出やすく、沖へ潮が戻す筋や、水色の変わるカケアガリ周辺が好ポイントとなる。夏季は海水浴客が多いため時間帯に配慮が必要。
  • 大貫港(富津):海水浴場が隣接し水深は浅目で砂地が広がっており、魚種は非常に豊か。アジ・イワシ・ヒラメ・マゴチ・アイナメなどが狙える。岩瀬川に沿う堤防では釣りができる。一部立入禁止区画があり、必ず現地掲示板を確認する。
  • 上総湊港(富津)シーバス・ヒラメ・マゴチが狙えるポイント。主な釣り場は、砂浜沿いの護岸と湊川沿いの護岸。全体的に水深が浅いエリアで、地形変化と潮位、そしてベイトが入るタイミングの見極めが釣果を左右する。港内には立入禁止の区画があるため、現地の掲示板・注意看板を必ず確認する。潮位の変化に加えて、護岸の滑りやすさや段差など、足場の状況にも十分注意が必要だ。
  • 保田港・吉浜埋立地(鋸南町):アオリイカ・根魚が狙える。港内は立入禁止区画があり、必ず現地掲示板を確認する。その他ヒラメ・マゴチ・アジなど多彩な魚種が狙える。おどや・道の駅もあり長時間釣行でも安心。照明が限られており夜間は転倒・転落に注意。
  • 山港(鋸南町):堤防周辺はカサゴ・アジの好ポイントでテトラ帯からはアオリイカも狙える。秋の夜はメバルカマスもヒット。龍島地区の舟藤堤防周辺ではヒラスズキ・根魚も狙える。赤灯堤防及び漁協作業エリアへの立入禁止を厳守。近年駐車スペースが制限されているので注意が必要。
  • 岩井袋港(鋸南町):港は小規模だが、周辺に地磯があり人気がある釣り場。アオリイカ・チヌ・カサゴなど多くの魚種が釣れる。風の強い日は波が高くなるので釣りは控えよう。
  • 岩井海岸(南房総市):広く開けたサーフが続き、ルアーではシーバス・ヒラメ・マゴチ、条件次第で青物の回遊も期待できる。穏やかな日は近隣のレンタルボートでの釣りも選択肢に入る。夏季は海水浴場となるため、時間帯と安全への配慮を最優先にする。
  • 館山湾各漁港・堤防船形港、砂揚場、築港堤防(駐車場なし)、沖の島護岸、見物港、坂田漁港、富浦新港、洲崎漁港の各港・堤防・護岸で、アオリイカ・シーバス・青物・ヒラメ・マゴチ・カマス・アジなどが釣れる。
  • 平砂浦海岸:平砂浦海岸は房総有数のダイナミックなサーフで、ヒラメ・マゴチ・青物の好ポイントとして有名。外洋からの強い波が入り、ベイトが寄るタイミングでは力強い回遊が見られる。離岸流と波足の変化を読むことが、安全と釣果の鍵。遊泳禁止でありながら、サーファーが多い海岸でもあるため、立ち位置やキャストの方向には十分な注意が必要だ。
  • 布良港(館山市布良):黒潮の影響を受ける港。シーバス・チヌ・アジに加え、カンパチやワカシなど青物の回遊も。広く釣りがしやすい。堤防先とテトラは立ち入り禁止。

※富津〜勝山間の漁港は漁業関係エリア・作業船や観光客との共用エリアが多く、立入可能区画が変わることがあります。出発前に現地掲示を確認し、漁業者の作業を妨げないよう配慮してください。
※館山湾内は漁協管理区域立入制限区画があるため、必ず現地掲示を確認。夜釣りではライトマナーを守り、車の照明を人家や海面へ向けないこと。

▶ 遊漁船・レンタルボート(富津〜館山)
  • 高橋丸(富津):富津周辺シャローがメインのルアー釣り船。高橋丸公式
  • 彦次郎丸(上総湊)マダイをタイラバ、タイジグで狙う。アオリイカのエギング船、カワハギ釣りのプランも有り。1名からでも出船。彦次郎丸公式
  • さえむ丸(金谷)アオリイカのティップラン船有り。タイラバ・青物などに対応。観光地近くでアクセス良好。さえむ丸公式
  • 宝生丸(勝山)アオリイカ・マダイ・ワラサ・マグロ・カツオ・ヤリイカなどを狙う人気船宿。ティップラン船、カワハギ釣り船有り。宝生丸公式
  • 利八丸(勝山)アオリイカ・マダイ・アマダイ・イナダ・ワラサなどを狙うプラン有り。ティップラン船、カワハギ釣り船有り。利八丸公式
  • 山正丸(岩井海岸):手漕ぎ、エンジン船のレンタルが出来る。アオリイカ・ヒラメ・青物・カワハギなどが楽しめる。湾内限定で初心者・ファミリーにも好評。山正丸公式
  • 若鈴丸(船形)キハダマグロ・青物中心のキャスティング船。ライトジギング船も有り。若鈴丸公式
  • 赤沼丸(洲崎)アオリイカ・マダイ・マハタが中心。館山洲崎の沖合をカバー。赤沼丸公式
  • 北山丸(洲崎)青物・オニカサゴ・ハタ・イカを狙い、スロージギング、タイラバ、テンヤなどルアー釣りがメイン。北山丸公式
  • 松栄丸(布良):ジギングで狙うキンメダイ便に実績のある遊漁船。その他マダイ・青物・ヒラメ・クロムツのタイラバ及びジギング便を運航。黒潮流れ込み時はワラサ・ブリ級も。松栄丸公式

※出船は季節・風向き・潮位により変動。安全確認とライフジャケット着用を徹底。南風強風時は沖出禁止の判断が多い。
※青堀〜勝山の港は観光客との共用エリアも多く、駐車場所・集合時間を必ず船宿へ事前確認してください。

港の王様は足元で食う。足元の一投を笑うなかれ。

ポイントメモ:足場が低い場所では満潮時の冠水リスクに注意。防波堤や公園型釣り場は夜間立入制限の看板を必ず確認。富津・館山エリアでは磯場への立入経路を事前に把握し、単独釣行を避けることが安全の基本だ。

 


南房(白浜〜千倉〜和田):季節の変化を楽しむフィールド

潮通しの良い南房の海は、季節が移るたびに表情を変える。
冬から春には、沖で育ったイワシサバが沿岸へ寄り始め、海辺に静かな気配を運んでくる。

春、水温が上がる頃には、その群れが浅場へ広がり、岸辺に明るい活気が戻る。
夏は潮の動きにつられて青物が姿を見せ、黒潮の鼓動が浜辺まで届く季節だ。秋になるとベイトの群れが一段と濃くなり、短い時合が生まれやすい。海の活気と緊張が同居する、独特の空気が漂う。

南房の海は、季節の巡りごとに違う顔を見せる。その変化が、釣り人の本能をそっと呼び覚ましてくれる。

▶ 季節ターゲット(ハタ類・オニカサゴ・ソウダガツオ・クロムツ・アカムツ・イサキ・キンメダイ)
  • ハタ類(マハタ・オオモンハタ・アカハタ・キジハタ):初夏~冬にかけてがシーズンで、南房沖の岩礁帯や根周りを中心に、遊漁船・チャーター船で安定して狙えるターゲット。タイラバやスロージギング、テンヤなどで狙え、魚種を限定するよりも、「根魚五目」を支える定番ターゲットとして扱われることが多い。五目釣りもまた、南房の船釣りの楽しみの一つだ。
  • オニカサゴ:冬〜春を中心に、南房沖の水深ある根周りでルアーでも成立するターゲット。タイラバスロージギングを用い、底を取り直しながらボトム付近を丁寧に探る釣りが基本となる。大きなアクションよりも、フォールや着底直後の“間”に反応が出やすく、一定レンジを静かに引き続ける展開が効く日もある。根掛かりをも恐れず、底と会話する意識が一尾への近道になる。
  • ソウダガツオ:黒潮やその分流の寄り方次第で、岸からでも出会える“嬉しい回遊”。主に夏~秋にかけて、堤防や磯、潮通しの良い先端部で、メタルジグミノーカゴ釣りなどで狙える。群れが入れば短時間で反応が集中する一方、足が速く回遊待ちになりやすいのも特徴。潮目やベイトの気配を頼りに、手返しよくレンジを刻みたい。
  • クロムツ:南房では遊漁船・チャーター船を中心に、五目釣りの中で存在感を放つターゲット。秋~冬が好機で水深50〜120m前後の中深場を舞台に、スロージギングやSLJ(スーパーライトジギング)などのジギングスタイルも成立する。釣れれば嬉しく、食味の良さでも知られる魚だ。
  • アカムツ:和田沖や鴨川沖が漁場として知られ、条件が揃えば大型が顔を見せることもある。初夏~秋がハイシーズンで、釣りとしては専門性が高く主流はエサ釣りだが、ジギングのターゲットでもある。釣る難易度は高く、一尾の価値が際立つ魚だ。
  • イサキ:南房から外房にかけて夏を代表する季節魚。主流はコマセ釣りだが、状況が合えばライトジギングSLJなどジギングでヒットする。狙って数を伸ばす釣りではないが、ルアーに反応した一尾は釣行の満足度を高めてくれる存在だ。
  • キンメダイ:南房~外房沖の中深海を舞台とする高級魚で、仕掛け釣りでは水深150〜300m超に対応する電動リールと200号前後のオモリを使い、幹糸~18号・枝ス~10号・ムツバリ20〜22号の多点バリやフラッシャーサビキが基本となる。近年はジギング専門便も組まれるようになり、
    スロージギングを中心に、深場では電動リールを併用した釣りで安定した実績が出ている。
    シーズンは秋~春が中心で、群れに当たれば数釣りも期待でき、ルアーで掛けた一尾は食味・達成感ともに強く記憶に残る存在だ。

▶ 岸釣り(白浜〜千倉〜和田)
  • 乙浜港(南房総市白浜町):黒潮の分流が当たり、アオリイカ・シーバス・チヌ・アジ・カマス・メバルの実績が高い。港奥より外洋の流れが当たる側の護岸でルアーでの反応が良い。広く足場も良くファミリーフィッシングに最適。エギングショアジギングができ、朝マズメはナブラが立つこともある。
  • 千倉港・平舘港(南房総市千倉町):千倉港と平舘港は隣り合わせの港で長い港湾となり、足場が良くファミリー層にも人気。アジ・サバ・イワシの回遊が多い。平舘港側のテトラ帯は浅いが、穴釣りで根魚が釣れる。
  • 白子港(南房総市千倉町)シーバス・ヒラメ・アジなどが狙える。地磯があり根魚も狙える。一部立入禁止区画があり、必ず現地掲示板を確認する。
  • 白渚(白子)海岸(南房総市和田町):南房総サーフの中でもルアー釣り実績が高い場所で、ヒラメ・マゴチ・シーバスが狙える。遠浅ながら潮のヨレが出やすく、朝夕マズメに釣果が集中しやすいのが特徴だ。全面的な釣り禁止ではないが、立入制限や駐車ルールは厳守が前提
  • 和田港(南房総市和田町):秋はサゴシやワカシの回遊もあり、ライトショアジギングで好反応。港内は小魚も豊富でアジ・イワシ・カマス・カサゴ・メバルも釣れる。一部立入禁止区画があり、各堤防の立ち入りなど必ず現地掲示板を確認する。
  • 和田浦海岸(南房総市和田町)遠浅のサーフが続き、ルアー釣りや投げ釣りでシーバス・ヒラメ・マゴチ・キスが狙える海岸。潮回りとベイト次第で回遊魚が接岸することもある。海岸自体に全面的な釣り禁止規制はないが、海水浴シーズンや立入制限表示、駐車ルールには注意し、現地看板の確認とマナー厳守が必須。

※南房地域は風や波の変化が早く、北風で平砂浦側・南風で館山湾側と使い分けるのが基本。夜間釣行は単独を避け、立入区画・駐車ルールを順守。

▶ 遊漁船(白浜〜千倉〜和田)
  • 浜田丸(乙浜)マダイ・ヒラメ・青物(ワラサ)・タイラバ便が人気。ジギングプラン有り。浜田丸ブログ
  • 白浜渡船ルアー・ジギング船魚拓号(乙浜)ルアー青物・ヒラマサ・ブリ・マグロなど。白浜渡船・ルアージギング魚拓号公式
  • 有希丸(乙浜)アカハタカサゴオオモンハタなどを狙うロックフィッシュ便り。ワラサカンパチなどをジギング・スーパーライトジギング(SLJ)で狙う便も有る。有希丸公式
  • 千鯛丸(千倉)マハタ、マダイ・ヒラメ・イカを中心に出船。泳がせ・ジギング船など様々なプラン便あり。千鯛丸公式
  • 美智丸(和田)マダイ、マハタ、ベニアコウを中心。タイラバ、ジギングにも対応。美智丸サイト

※南房の遊漁船は風や黒潮の影響を受けやすく、急な出船中止もある。前日夜・当日朝の最新案内を必ず確認。潮流が速いため、初心者はライトジギング・テンヤ便が安全。

 


外房(鴨川〜勝浦〜いすみ〜一宮〜九十九里〜銚子):サーフ&ロック&オフショアが躍る太平洋側

黒潮の分流が打ち寄せる外房エリアは、豊かな潮流と変化に富んだ地形で、四季を通してターゲットが尽きない。磯・港湾・サーフがひとつながりに連続し、ヒラメ・マハタ・マダイ・クロムツ・アオリイカ・大型青物といった人気魚種の宝庫だ。近年はオフショアゲームも盛んで、勝浦沖やいすみ沖ではヒラマサ・ブリ・カツオ・マグロを狙うルアー船が出船する。季節風や潮目の変化が沖からサーフへ届き、外房の海は一つの大きな流れとしてつながっている。岸ではランガンで大物を追い、沖では船でダイナミックな海を攻略する――これが外房ならではの楽しみ方だ。

  • 海況を読む:波の返しの強弱、濁り、離岸流、潮目の形成を見極めてキャスト位置を決める。
  • 歩く釣り:潮のタイミングを意識しながらランガンで状況を探る——それが外房流。
  • 安全最優先:うねりや波足が長い日は立ち位置を浅く取り、ライフジャケットは常時着用を基本に。
    磯場ではスパイクブーツ、港湾部ではフェルトやラバーなど、フィールドに応じたフットウェアを選択したい。夜釣りではヘッドライトも必須装備となる。

▶ 季節ターゲット(マグロ・ヒラマサ・ブリ・ワラサ・カンパチ・スマガツオ・ハガツオ)
  • マグロ:黒潮の分流が外房沿岸部へ寄ると、海は一気に外洋の顔になる。夏〜秋は回遊の期待が高く、沖では鳥山・ナブラ撃ちが成立する日もある。実績として中心になるのはキハダマグロで、ペンシル/ポッパーの誘い出し、ジギングなら重めのメタルジグで縦に刻む展開が軸。
  • ヒラマサ:外房を象徴するターゲット。春〜秋、とくに水温が上がる時期は磯・沖ともにチャンスが広がる。磯ではサラシと潮が噛む岬・ハナレ根周りが一級で、ダイビングペンシルポッパーの誘い出しが効く日がある。船ではキャスティング/ジギングで潮の効く面をテンポ良く流すのが王道。条件が揃った一瞬に、外房の“青”が牙をむく。
  • ブリ・ワラサ:秋〜冬〜春にかけて回遊が入りやすく、ショア・オフショアともに狙える人気ターゲット。堤防やサーフではメタルジグの遠投が基本で、磯や潮通しの良い地形ではミノー/シンキングペンシルも実績が高い。船ならジギングが主力。ベイトサイズや潮の緩急に合わせ、ルアーのシルエットとレンジを小刻みに合わせたい。
  • カンパチ:夏〜秋の高水温期に期待が高まる回遊魚。外房の沖の根・潮目周りでは、スピードのあるジギングトップがハマるタイミングがある。ショアでも堤防先端や磯の深場が隣接する地形でチャンスが生まれやすい。ヒット後は走りが止まらないことも多く、ドラグ設定とファイト角度(根に向けさせない)で勝負が決まる。
  • スマガツオ・ハガツオ:年によっては黒潮の分流の影響で、大型青物狙いでスマガツオハガツオが混じることもある。主に夏~秋に釣れ、ナブラや鳥山が出ればメタルジグミノートップの早巻き展開が有効。カツオ類は血合いが濃く、鮮度や下処理で味の印象が大きく変わる魚だが、なかでもスマガツオは「全身トロ」と評されるほど食味に定評があり、掛かれば思わず声が漏れる一尾。何が来るか分からないこの一瞬こそが、回遊魚釣りの醍醐味でもある。

▶ 岸釣り(勝浦〜いすみ〜一宮〜九十九里〜銚子)
  • 勝浦港:釣り禁止であるが、一部のみ4時~16時を除き釣りが可能。アジ、サバ、カマス、ハタなどが狙える。一部立入禁止区画があり、必ず現地掲示板を確認する。
  • 興津港海浜公園・西港・東港:防波堤・突堤周りでアオリイカ・チヌなどが狙える。港内ではアジ・メバルが釣れる。一部立入禁止区画があり、必ず現地掲示板を確認する。興津港海浜公園公式
  • 九十九里浜:関東最大級のサーフ帯。シーバス・ヒラメ・マゴチが狙え、青物の回遊も広範囲に発生する。地形変化が大きいこの浜では、波の返しや離岸流を読みながら、潮と条件が揃う場所を探し歩く、ランガンスタイルが常道となる。
  • 飯岡港(旭):九十九里北端の堤防・港内岸壁が中心の広い釣り場。港内ではアジ・イワシ・サバ・ハゼが釣れ、立ち入りが出来る外海側の護岸・堤防ではヒラメ・マゴチ・シーバス・青物の実績がある。秋にはサワラの回遊も多いエリア。夜はメバルアジが人気。立入禁止区画は必ず現地掲示板を確認すること。

※外房全域での共通注意点:高波・離岸流・急潮に注意。特に台風通過後や南東風の日は釣行を控える。夜釣りは単独行動を避ける。

▶ 遊漁船(鴨川〜勝浦〜いすみ〜一宮〜九十九里〜銚子)
  • 第三新生合同丸(鴨川)青物・太刀魚・クロムツ・マハタ・マダイ・五目狙いで様々なプラン有り。ジギング船有り。第三新生合同丸公式
  • 渡辺丸(鴨川)クロムツ・オニカサゴ・アカムツなどの五目釣りプランが有る人気の釣り船。タックル持参でジギングにも対応しており、鴨川エリアで本格的な沖釣りを楽しみたい人に最適。渡辺丸公式
  • 新勝丸(勝浦)ヒラマサ・ワラサ・ブリでルアーフィッシング中心の遊漁船。ロジカルジギング釣法を実践する船。新勝丸ブログ
  • 宏昌丸(勝浦)ヒラマサブリなどを中心に出船する遊漁船。潮や海況を読みながらポイントを組み立てる釣りに定評があり、キャスティング・ジギングの実績も豊富。外房らしい緊張感のある一日を楽しみたいアングラーに支持されている。宏昌丸公式
  • 若栄丸(いすみ大原):1996年からの元祖ルアー船。カツオ・マグロ・ブリなどをターゲットとしたキャスティング船、ジギング船がある。若栄丸公式
  • 板倉丸(いすみ大原)アジ・サバ・タイ・ワラサ・ヒラメ・ハタなど多彩な魚種をルアーで狙う。2名から出船可能。板倉丸ブログ
  • 広布号(いすみ大原):スーパーライトジギング(SLJ)、タイラバ中心のルアー船。カンパチ・ヒラマサ・マハタ・マダイなど多種多様な魚種が釣れる。広布号公式
  • しあき丸(いすみ大原):キャスティング・ジギングを中心に青物を狙う。レンタル竿有り。しあき丸公式
  • 第1二三丸(山武九十九里町)ヒラメ・ハナダイ狙いの遊漁船。ライトタックルプラン有り。no1-fumimaruブログ
  • 幸丸(旭市飯岡):ルアー船は通年。ヒラメ・マダイ・マグロ・アカムツ・マハタなどを狙う遊漁船。幸丸
  • マキシマリン(銚子):ルアーシーバス、タイラバ、ジギングを中心としたチャーター、乗合船。マキシマリン公式

※外房の遊漁船は潮流・風・黒潮蛇行により出船可否が頻繁に変化。予約時に最新の出船情報を必ず確認し、安全第一で釣行を。

 


河口・河川:汽水の恵みを撃つ

房総半島を囲む湾奥から外房にかけて、数多くの河川が海と繋がっている。その“淡水と海水の境目”こそ、ルアーフィッシングにおける最大の変化点だ。春はバチ抜け、初夏はハク(ボラの幼魚)やイナッコ、秋は落ちアユ——この季節ごとのベイトを前に、シーバスは捕食者としてのスイッチを入れる。

夜の橋脚下に灯る常夜灯、その明暗の境を流れるベイトの筋。流れの中でルアーを通した瞬間に、水面が音を立てる。都市の灯と自然の潮が交わるその一瞬こそ、河川ゲームの醍醐味だ。

▶ 岸釣り(主要河口・河川)
  • 旧江戸川放水路(浦安・市川):千葉県を代表するバチ抜けシーバスの名所として知られ、春の夜は一級の実績を誇る。橋脚周りや潮目、流れが変化するヨレや反転流は定番の狙いどころ。夏以降はハクやイナッコを意識したパターンへ移行し、明暗部や流芯脇を丁寧に攻める釣りが有効となる。
  • 境川(浦安):浦安の中心部を流れる河川で、シーバスの実績が高い。水深が比較的浅く、河口部周辺が中心となるが、トップやフローティング系ルアーが扱いやすい。遊歩道にはフェンスが整備されている所もあり、釣り人も多いため、混雑時は時間帯の選択やキャスト時に十分な配慮が求められる。
  • 花見川(千葉):潮通しが良く、汽水域らしい生命感に満ちたエリア。シーバス・チヌ・キビレ・マゴチなど多彩な魚種が狙える。護岸が整備され足場は良好だが、都市の中にありながら川幅と流れが生む雰囲気も魅力のひとつ。季節によってはハゼ釣りも人気で、ルアーから小物釣りまで幅広く楽しめる河川だ。
  • 村田川(千葉・市原):護岸が整い、初心者から上級者までシーバス釣りが楽しめる。一年を通じて潮位変化と流れが効くタイミングで、イナッコやハクなどの季節のベイトが入り、大型シーバスの姿も見られる。釣りやすさの反面、難しさも併せ持つ典型的な都市型河川で、魚影の濃さは花見川と並び、千葉市周辺のシーバス攻略に欠かせない。
  • 養老川河口(市原):シーバス・チヌ・マゴチなどが釣れる。比較的水深があり潮通し良好。潮が効き始めると、ベイトの位置によって条件が揃えば、水面ではシーバスのボイルが起こる。製油所パイプラインから下流域は漁協管轄外。
  • 小櫃川河口(木更津):盤洲干潟へと注ぐ小櫃川河口は、広大な干潟と汽水域が広がる魚影の濃いエリア。シーバスに加え、チヌ・キビレを狙うチニングの実績も高い。夏場はまずめを中心にトップ系への反応も良く、季節を通してイナッコやハゼなど多様なベイトが絡む。河口周辺ではカニやシャコといった底生生物も多く見られ、盤洲干潟ならではの豊富な生態系がうかがえる。
  • 湊川(富津): 河口付近は護岸され足場が良く、橋脚や小さな流れ込みといった変化や常夜灯が点在し、シーバスが居着きやすいフィールド。夜には明確な明暗部が形成され、潮に乗ってイナッコやハクなどのベイトが差すと、一気に活性が上がる。小規模河川ながら川底は変化に富み、ヒラメ・マゴチ・チヌキビレなど、多彩なターゲットが狙える。内房線鉄橋から下流域は漁協管轄外。
  • 夷隅川河口(いすみ):広大な流域面積と高い蛇行率を持つ河川で、河口部には塩性湿地を含む干潟が形成され、生態系豊かなエリアが広がる。全体的に水深は浅く、多様な鳥類・魚類が集まる独特の雰囲気を持つ。ルアーではシーバス・ヒラメ・マゴチが主なターゲットとなる。なお、希少なミヤコタナゴの生息地としても知られており、釣行の際には環境保全への配慮が求められる。
  • 一宮川河口(一宮町):河口部に広大な干潟が広がる遠浅の地形が特徴。干潟には底生生物が豊富であり、また渡り鳥の中継地としても機能するなど、多様な生態系を持つ。ルアー釣りではサーフゲームの定番ポイントとして知られ、シーバス・ヒラメ・マゴチが狙える。水深が浅いため、根がかりしにくいルアーを使った攻め方が有効となる。
  • 栗山川(横芝光町):サケ回帰の南限域としても知られ、県内で2番目の流域面積を誇る。流域から運ばれる豊富な養分が干潟や沿岸部の生態系を支え、多様なベイトが集まり、シーバスヒラメ・マゴチが釣れる。春〜初夏はバチ抜けやハクに着いたシーバスが狙いやすく、秋には落ちアユパターンで大型が狙える。大型ハゼが釣れることでも有名。栗山川漁港でも釣りができる。
  • 利根川下流域(銚子):国内有数のビッグフィールドとして知られ、ランカーシーバスの実績が高い。駆け上がりやテトラ帯、ゴロタ場など、地形変化に富んだポイントが点在し、数多くのランカーの実績を上げてきた。潮位変化に合わせて魚が差し、春はバチ、初夏〜秋はハクやイナッコといったベイトが攻略の鍵となる。また江戸川合流部や鬼怒川合流部も、流れの変化とベイトの集中で、安定した釣果が期待できる。

※河口部では潮位・流速・濁りの3要素が釣果を左右する。潮止まり前後30分を意識し、干潮時は立入位置に注意。釣行時はライフジャケットを必ず着用。

▶ ルールとマナー
▶ 漁業権・遊漁券に関する注意

一般に、河口付近の汽水域や海水域では漁業権が設定されていない場合が多く、
河口部に定められた基点(河口部から「数十m」~「1km以上」の場合もあり、水門、河口堰、橋梁など)より上流側において、内水面漁業権が設定されているケースが見られる。実際の取扱いは水域ごとに異なるため、釣行前に 千葉県|漁業権の内容 および管轄漁協の案内を確認することを推奨する。

また、漁業権が設定されている区画内では、対象魚種を狙っていない場合であっても
ルアー釣り等でコイなどの漁業権対象魚種が意図せず釣れてしまうことがある
この場合でも、千葉県の多くの漁協では、
「漁業権対象魚種を採捕した時点(客観的に認定し得るとき)で遊漁券(漁業権)の購入が必要」、「漁業権対象魚種(こい、ふな、うなぎ等)を混獲している場合には、遊漁券を購入する必要がある」
としているので、
不要なトラブルを避けるためにも、詳細や水域区分などが不明な場合は、事前に漁協へ確認することを推奨する。

  • 航行船舶への配慮: 河川である以上、漁船や遊漁船、作業船が通行することも多い。船が接近・通過する際は必ずルアーを回収し、キャストを控えること。ライン絡みや事故防止はもちろん、釣り場存続のための最低限のマナーである。
  • 夜釣りマナー:住宅地近くではライトを住宅に向けない・エンジン音や話し声を控えるなど、地域共生の意識を忘れずに。
  • 安全対策:雨天後の増水や流速変化に注意。河川敷の立入制限や立標を必ず確認。

 


ダム湖・湖沼|経験が活き、経験が問われる場所

房総半島には、歴史の異なるバスフィールドが点在している。北部の印旛沼や、房総ダム群の中でも象徴的な亀山ダムは、長年アングラーと向き合い、多くの名場面を生んできたフィールドだ。高滝ダムや片倉ダムも20年以上の実績があり、通い慣れ、あらゆるポイントに精通するアングラーも多い。
一方、三島湖、豊英ダムや戸面原ダムはバスフィールドとしての歴史がまだ浅く、近年注目を集めてきたが、四季の情景を新鮮に味わうとともに、アングラーの経験値を試せる余白を残したフィールドでもある。

高滝ダム(高滝湖|市原市)

  • 所管・窓口:養老川漁業協同組合/高滝湖観光企業組合 内共第1号 
  • 特徴:養老川と古敷谷川が注ぎ込む人工湖で、亀山ダムのような自然湖型の景観とは異なり、人工構造物が湖の輪郭を描き出す独自の表情を持つ。上流パターンに留まらず、護岸や岬、橋脚といったビジブルな地形・ストラクチャー周りから、道路跡やブレークからフラットへと続く水中変化まで——高滝ダムでは季節を通して、多彩なポイントでバスに出会える。
  • シーズン目安:春は“春爆”と呼ばれる、グッドコンディションの個体が一気に口を使う短期的な好機が訪れる。スポーニング前後で古敷谷川や養老川、日当たりの良いワンドの浅場に生命感が集まる。夏は古敷谷川、養老川の上流域で安定。秋はワカサギ等ベイトの接岸に伴う回遊読みが鍵。冬はミドル〜ディープのフラット・水中変化で越冬帯を丁寧にサーチ。
  • 岸釣りメモ:周囲の護岸からアプローチ可。桟橋上と高東橋から鳥居までの岸釣りは禁止。私有地には立ち入らないこと。
  • 遊漁料金: 660円 / 日(高校生以上)内共第1号 養老川漁協
  • ボート高滝湖観光企業組合公式

亀山ダム(亀山湖|君津市)

  • 所管・窓口:小櫃川漁協・各ボート店 内共第2号
  • 特徴:亀山ダムは、ワンド・立木帯・バックウォーターなどが高密度で複合するリザーバーである。これらの地形要素に、水位変動と濁りの影響が重なることで、バスのポジションとベイトの動線が常に揺らぎ続ける。大小のワンドが各所に点在し、水質・水温がワンドごとに異なるため、同じダム湖内でも条件差が極端に出るのが特徴だ。
  • シーズン目安:春はバックウォーターやワンドの入り口のシャローとディープの隣接を狙う。夏はシェードと立木帯で日中もチャンス。秋はターンオーバーを避けた澄み筋へ。冬はニジマス放流後のニジマスパターンが人気。ディープから中層の安定帯 × ストラクチャー・水中変化へのコンタクトが軸。
  • 岸釣りメモ:亀山湖畔公園の押込・笹・川俣地区などからアプローチが出来る。駐車・立入は現地掲示優先
  • 遊漁料金: 450円 / 日 内共第2号 小櫃川漁協
  • ボート:君津市公式|亀山水産センターボートハウス松下のむらボートハウスつばきもとトキタボート(公式SNS)

片倉ダム(笹川湖|君津市)

  • 特徴:ダムサイト・立木・岬・岩盤・インレットなど、表情豊かなフィールドシーンが次々と展開し、カバー打ちや回遊読みが楽しい。
  • シーズン目安春は細かなワンドの入り口から奥に差す個体を狙う。夏は朝夕のシャロー・アウトサイドベンド・インレット・シェード直下×カバー・ストラクチャーが安定。秋は岬筋のブレイク沿いに回遊路が形成されやすい。冬は風裏のサスペンド帯=安定帯で滞留・温まりやすいエリア×カバー。
  • 岸釣りメモ:安全上の理由で推奨しない。
  • 遊漁料金:450円 / 日 内共第2号 小櫃川漁協
  • ボート:君津市公式|笹川ボートすずき(公式SNS)もとよし

三島湖(君津市)

  • 特徴:亀山ダムに良く似た雰囲気の湖で、オーバーハング、岩盤、岸際カバー、その周辺に生まれる細かな変化が狙い目となる。一方で、しっかりとした深場が存在するため、レンジ攻略も重要な鍵となる。現地ボート店・管理者の掲示を確認。
  • 岸釣りメモ:スペースは限定的。住家・農地へは立ち入らない、作業道への配慮を最優先に。
  • その他:ダムサイト周辺、給水塔より奥はボート、フロートその他すべての立ち入り及び釣り禁止。
  • 遊漁料金:300円 / 日 内共第13号 小糸川漁協
  • ボート三島湖ともゑ石井釣舟店房総ロッヂ釣りセンター

豊英ダム(豊英湖|君津市)

  • 特徴:三島湖と同じ小糸川水系に位置し、山あいに抱かれた古く静かなダム湖。立木エリア、岬の張り出し、適度な水深変化が複合し、自然湖型の穏やかさとリザーバー的な地形変化が同居している。水質は比較的クリア〜ステインで推移し、季節に応じてバスのポジションが明確に動く点が魅力。
  • 岸釣りメモ:岸釣り可能ポイントは点在するが狭く安全管理が必要。斜面・私有地へは立ち入らないこと。湖岸道路は車の離合も多く、駐車位置に注意。
  • 遊漁料金:300円 / 日 内共第13号 小糸川漁協
  • ボート豊英湖釣り舟センター(公式SNS)

戸面原ダム(富津市)

  • 特徴:山間部のダム湖らしい湖。地形変化もあり、ワンドの入り口・カバー・表層〜中層のレンジ変化×ストラクチャーを狙う。条件次第で数釣りもサイズ狙えるが、タフな一面も併せ持ち、何度も通いたくなるような湖だ。
  • 岸釣りメモ:アプローチ可能な場所は点在。私有地へは立ち入らない
  • 遊漁料金:300円 / 日 内共第3号 湊川漁協
  • ボート:戸面原ダムボートセンター

印旛沼(北印旛沼・西印旛沼・水路群|印西・佐倉・成田ほか)

  • 特徴:広大な浅くてフラットな低地湖と、新川・将監川などの水路群で構成。風向き・濁り・水位変動の影響が大きく、岸釣りスポットが多く点在。ベイトは小魚・甲殻類・水生昆虫が主体で、流入、葦周りカバーや、護岸・杭などの縦ストが鍵になる。
  • シーズン目安:
    • 春:水温上昇の早いエリア・ワンド入口から中に差してくる個体を狙う好機。
    • 夏:フラットランドレイクであり、日射・風・水質・水通し・インレット・シェード・カバー・ストラクチャーなどの要素から釣りを組み立てる。
    • 秋:9月はまだ夏の延長でシャローやカバーの魚が残る。10月は水温低下で広範囲に散り回遊する移行期。11月は水質の安定した水路・深場・ストラクチャーへ寄る個体が増え、徐々に冬の定位へ向かう段階。
    • 冬:水深のある船溜まり・日の当たる風裏の枯れ葦など、カバー周りの越冬帯を丁寧に探る。
  • 岸釣りメモ:遊歩道・護岸・公園・水路沿いからのアプローチが中心。私有地・農地への立入は厳禁。
  • 遊漁料金:500円 / 日 内共第8号 印旛沼漁協
  • ボート:アサヒナボートふな一
遊漁の要点:各水域で遊漁券が必要(当日販売あり)。立入禁止・航行ルール・ボート同士の距離・車両騒音マナーは厳守。湖岸の私有地や農作業車の動線をふさがないこと。印旛沼の各水路・樋門は管理施設につき立入禁止区域が多いので必ず現地掲示を確認。

 


千葉の管理釣り場でトラウトを釣る

冬季や海況が荒れる日でも、管理釣り場なら安定してトラウトと遊べる。千葉はポンド型が中心で、施設ごとに営業期間やルールが異なる。バーブレス・持ち帰り数・エリア専用ルールなどを必ず事前確認しよう。

  • トラウトポンド NOIKE(千葉市若葉区):ルアー専用のポンド型。トラウトポンドNOIKE
  • The Walton’s Garden(成田):静かな雰囲気を楽しめるポンド型。The Walton’s Garden
  • Fishing  Area  座間養魚場(柏):短時間券あり。家族連れにも人気。 座間養魚場(公式SNS)
  • 釣りパラダイス(山武):自然豊かな里山の池で楽しめる管理釣り場。バスやヘラも釣れる。 釣りパラダイス(公式SNS)
  • フィッシング クラブ ジョイバレー(山武):ルアー・フライ対応の人気管理釣り場。魚影が濃く、放流も多めで、数釣りも大型狙いも楽しめる。ナイター営業を行う日もあり。 フィッシングクラブジョイバレー(公式SNS)
  • Y’s garden ワイズガーデン(市原):季節営業のルアー専用ポンド。Y’s garden
  • 稲毛海浜公園プール・季節営業型(千葉市美浜区):冬季の期間限定イベントとして開場する年もある(最新情報を運営サイトで確認)。FISHING POOL PARK INAGE(公式SNS)
施設利用の心得:トラウト管理釣り場では、フック形状・リリーサー使用・水中リリースなど、魚体保護の為の細かいルールがある。各サイトの利用規約や受付にて最新ルールを必ず確認。

 


安全とマナー|ルアーフィッシングを安全に楽しむために

どんなに沢山釣れても、無事に帰ってきてはじめて「良い釣り」と言える。
外房の荒いウネリ、内湾の強風、房総河川の増水など、千葉のフィールドは日によって表情を変える。
ルアーフィッシングを思いきり楽しむためにも、安全対策と釣り人のマナーをあらためて見直しておこう。

  • ライフジャケットと滑りにくいシューズは「最低限の装備」
    サーフ・磯・堤防・河川問わず、常にライフジャケットを着用する。
    雨上がりのテトラ、コケ・海藻のついた護岸、夜の濡れた階段は想像以上に滑る。
    フェルトスパイクやグリップ力の高いシューズを選び、「転ばない前提」でなく「いつ滑ってもおかしくない」と考えて立ち位置を選ぶ。なお、遊漁船・チャーター船ではスパイクシューズは原則禁止されている。
    国土交通省|ライフジャケット着用義務拡大
  • 波・増水・強風に近寄り過ぎない
    外房の磯やテトラ帯では、一発の大波で足元をすくわれることがある。
    波しぶきがかかる位置や「足元が常にぬれている場所」は一歩下がる。
    雨後の河川は、無理な渡河や立ち込みは避ける。強風の日はキャストコントロールも乱れやすく、無理をせずポイントを変える・釣り自体を中止する決断も大切。
  • 立入禁止・釣り禁止エリアには絶対に入らない
    堤防・河川・漁港では、立入禁止・関係者以外立入不可の表示がある場所には絶対に入らない。
    夜間閉鎖の海浜公園やプール型釣り場なども、開場時間外は釣りをしない。
    一人の違反が、そのエリア全体の釣り禁止につながることもあるため、「見つからなければいい」ではなく「釣り人代表」として行動したい。
  • キャスト時の「後方確認」とフック管理
    後ろには、同行者・通行人・自転車・車・ガードレールなど、思っている以上に配慮すべき対象が多い。フルキャストの前には必ず後方と左右を目視確認し、人が近くにいるときはキャストをやめる。移動時はフックをガイドにかける、フックカバーを使うなどしてむき出しにしない。特にトレブルフック使用時は注意。
  • 航行船舶への注意
    海や河川は釣り人だけの場所ではなく、漁船や遊漁船などが常に航行している。
    船が近づいたら無理にキャストせず、ロッドを下げてラインを回収するのが基本だ。
    航路や船道と思われる場所には立ち込まず、網やブイ周りへもルアーを投げない
    夜間は距離感を誤りやすいため、航海灯やエンジン音に注意を払いたい。
  • 熱中症・低体温症・虫対策も「命を守る装備」
    真夏のサーフは水辺でも体温が上がりやすく、こまめな水分・塩分補給、帽子やネックゲイターなどで熱中症を予防する。冬の北風が強い日は、体温が一気に奪われるため、防寒ウェア・レインウェアを重ね着し、濡れたら早めに撤収する。
    河川や汽水域では、蚊・ブヨ・マダニ対策として長袖・長ズボンと防虫対策も忘れずに。
  • 単独釣行時は「誰かに行き先を伝える」
    夜のシーバスゲームや朝マズメのサーフなど、単独で入る場面は多い。
    その場合は、家族や友人に「おおよその釣り場・帰宅予定時刻」を伝えてから出発する。
    スマホの充電を十分にし、モバイルバッテリーを携行しておくと安心感が違う。
  • ゴミはすべて持ち帰る、残されたラインは「見つけたら拾う」
    ルアーパッケージ・ライン・タバコの吸い殻・食べ残しなどは、必ず自分で持ち帰る
    とくに切れたラインやワームは、海鳥・猫・漁具への悪影響が大きい。
    「自分のゴミ+目についた釣り糸をひとつ拾う」だけで、その釣り場の未来が少し明るくなる。
  • 地元の方・他の釣り人への配慮
    漁港では、作業スペースやロープ・網周りには近づかない。車は指定された場所に停め、エンジンのかけっぱなしや大声での談笑は控える。
    人気ポイントでは、先行者の真横に割り込まない・キャストコースをかぶせないことがマナー。
    ひとこと「隣いいですか?」と声をかけるだけで、その場の空気は驚くほど柔らかくなる。
  • リリースとキープの判断も「未来へのマナー」
    釣れた魚をすべて持ち帰るのではなく、食べるぶんだけキープする。
    リリースする魚は地面に置かず、濡らした手で優しく扱い、できるだけ素早く水に帰す
    写真撮影は手短に済ませ、夏場や水温の高い時期はとくにダメージを与えないよう心がけたい。
安全とマナーは「釣果より優先」:
その日、ルアーがどれだけ飛んだか、どれだけ魚が釣れたかよりも、無事に帰ってこられたかどうかがいちばん大切。
一人ひとりの安全意識とマナーある行動が、千葉の豊かなフィールドを次の世代の釣り人へと手渡す力になる。

FAQ|よくある質問と回答

Q. 初心者でも安全に釣れるエリアは?

A. 大型の港湾や釣り可能な公園施設など、足場が安定した釣り場がおすすめ。防波堤先端や磯場は上級者向け。家族連れなら漁港内や管理釣り場が安心。

Q. 夜釣りの注意点は?

A. 単独釣行は避け、ヘッドライト+予備電池を必ず携行。夜間は波打ち際の位置感覚を失いやすく、一歩後ろの安全マージンを取る。

Q. 千葉の海でライフジャケットは義務ですか?

A. 小型船舶乗船時は義務。岸釣りでも海上保安庁・県は常時着用を強く推奨。防波堤・磯・ボート釣行では必須装備と考えたい。

Q. バス釣りで遊漁券が必要な湖は?

A. 高滝・亀山・片倉・戸面原・三島・豊英・印旛沼は漁協管理水域で全ての湖沼で遊漁券が必要。日釣券・年券は現地購入が必要で、湖によってはボート料金と同時精算方式もある。

Q. 釣り人として最低限のマナーは?

A. ① ゴミの持ち帰り ② 駐車位置の確認 ③ 作業動線を塞がない・住宅へライトを向けない・私有地に入らない等の配慮 ④ 早朝・夜間の静粛。
釣り人が節度を守れば地域に新しい釣り場が増える。マナーは釣果以上の成果を生む。

Q. ルール違反を見かけた場合は?

A. 危険のない範囲で声をかける。トラブルが予測される場合は関与せず、地元漁協・海上保安庁・海上保安署・警察へ通報。SNSで晒す行為は避ける。


まとめ:釣り場を越えて――海と文化を受け継ぐ視点

房総半島の海は、釣り人だけでなく、漁業者の暮らしと地域の食文化を支える大切な舞台だ。
魚という資源、港という資産、そして海に寄り添う人々の営みを守ることが、
未来の釣り場を守ることにつながる。

小さな配慮——ゴミを持ち帰る、禁止区域に踏み込まない、光と音を控える。
その積み重ねが、房総の豊かさを次の世代へ届ける力になる。

海と人が共に生きるために。
その静かな意識こそ、釣り人の本質だと私は思う。


情報ソース(一次情報・公的資料・公式)

※各種規則・営業時間・料金・開放区分は変更されることがあります。釣行前に必ずリンク先等の最新情報と現地掲示をご確認ください。本文は安全配慮とルール順守の啓発を目的に記載しています。


タイトルとURLをコピーしました