春の朝のひんやりした空気、夏の強い日差し、秋の柔らかな光、冬の静かな冷え込み。
私たちが選ぶ服は、それらの環境に対応し、快適に釣りを続けるための大切な装備となる。
本稿では、春・夏・秋・冬の季節ごとに、男女別で釣りを快適に楽しむための具体的な服装を紹介する。
春の釣りの服装|朝晩の寒暖差を制するレイヤリング
春の釣りは、朝夕の冷え込みと日中の陽気が交互に訪れる難しい季節。
一枚多く着るか、脱ぐか――その判断が釣りの快適さを左右する。
寒暖差をコントロールする鍵は「重ね着」と「速乾性」。
撥水や通気、UVカットなど、春特有の気候に対応できる素材をうまく組み合わせていこう。
男性:レイヤー例(堤防・湖・渓流)
- ベース:肌に直接触れるインナーは吸汗速乾タイプのロングスリーブシャツ+薄手化繊タイツ。気温変化への追従性が高く、汗冷えや蒸れを防ぎつつ動きやすさを確保できる。
- ミドル:起毛フリースやソフトシェルを重ねて保温層を確保。
軽量でストレッチ性があり、キャスティングやランガンでも体の動きを妨げない素材を選びたい。 - アウター:軽量撥水シェルを携行し、風や小雨から体温を守る。背面ベンチレーション付きなど通気構造のあるタイプが理想的。早春は保温材付きで防水透湿性能のあるジャケットで冷気を完全にシャットアウト。
- ボトムス:ストレッチ撥水パンツを基本に、急な天候変化に備えてレインパンツをデイパックに収納。立ち込みや渡渉の予定がある場合は、裾の締まり具合や防水性を要チェック。
- 小物:キャップや偏光グラスで日差し対策をし、手元の操作性を確保する薄手グローブを着用。ベルトやポーチにタオルやレインを装備すると、長時間の釣行でも快適さを保てる。
女性:動きやすさ×日差し対策
- ベース:吸汗速乾インナー+UVアームカバー、ネックゲイターを組み合わせて、紫外線と風から肌を守る。肌見せを避けることで日焼け防止と虫よけの両方に効果がある。
- ミドル:腰回りを冷やさないようショート中綿ベストや軽量ウィンドシェルを重ねる。
コンパクトにたためるタイプを選ぶと、気温上昇時の持ち運びも楽になる。 - ボトムス:ボトムはレギンス+撥水スカートまたはストレッチパンツで動きやすく快適に。
スカート派は防水素材を選び、風でめくれにくいデザインが安心。 - 足元:足元はグリップ力のある軽量シューズを。ぬかるみや濡れた桟橋での安全を確保できる。
- アウター:アウターは早春は保温材付きで防水透湿性能のあるジャケットで冷気を完全にシャットアウト。
春は気温よりも水温が低いため、思った以上に身体が冷える。
足元や袖口から水が入ると一気に体温が奪われるため、レインウェアは常に携帯しておきたい。
濡れた服は体調不良や判断力の低下につながるため、必ず着替えを準備し、濡れたら即交換を心がけよう。

夏の釣りの服装|直射日光・暑さ・虫をかわす
“肌を出すより覆って守る”。
夏の釣りでは、直射日光・高湿度・照り返しの三重苦が体力を奪う。
そのため、露出を減らし、遮熱・速乾・通気の三要素を兼ね備えた装いが不可欠だ。
風を取り込みながらも日差しを遮るウェアを選び、汗を素早く逃がすことで体温上昇を防ぐ。
快適さだけでなく、集中力や釣果を守る“機能的な防具”としての服選びが夏の釣りでは重要になる。
男性:UV+通気+速乾の基本セット
- トップス:UVカット・速乾・通気性に優れた長袖シャツが基本。
素肌を覆うことで、紫外線ダメージと虫刺されを同時に防止。
シマノの夏用ウェアのように、メッシュベンチレーションや脇下の通気孔があるものは体温調整に最適。 - ボトム:薄手ストレッチパンツ、またはハーフパンツ+レッグカバーの組み合わせ。
動きやすく風通しのよい素材を選び、座ったり立ったりの動作でもストレスが少ない設計を意識。
レッグカバーはUVカットと防虫を兼ねたものが◎。 - ハット:つば広タイプ or キャップ+日除けフラップで首筋を保護。
汗を吸収する内側バンドがあると快適性が大幅に向上。釣り中の集中力を維持しやすい。 - 首・手:ネックゲイターで顔周りを覆い、偏光グラスと併用すると照り返し対策にも効果的。
フィッシンググローブは指先を出すタイプを選び、ライン操作と感覚を両立させる。 - 足元:通気性の高いシューズやグリップソールタイプが理想。
サンダルは滑落やケガのリスクがあるため避け、濡れても乾きやすいメッシュ素材を選ぶと良い。
女性:暑さと日焼けの同時ケア
- トップス:UVワンピース風の軽量ジャケット+通気レギンスの組み合わせ。
腕や脚をカバーしながらも通気性を確保でき、日焼けを防ぎつつ軽やかに動ける。 - フェイスガード・アームカバー:首元・頬・手の甲まで覆えるタイプを選び、紫外線をブロック。
女性用モデルはカラーバリエーションが豊富で、機能とファッション性の両立が可能。 - インナー:汗冷えを防ぐため、綿ではなく化繊ベースを優先。
汗を吸収してもすぐに乾く素材は、長時間の釣行でも肌離れがよく快適に過ごせる。 - ボトムス:風を通すレギンス+ショートパンツの組み合わせや、UVスカートのレイヤーも人気。
動きやすさと女性らしさを両立できる。
素材選びのポイント
- 綿:濡れると乾きにくく、汗冷えや蒸れの原因に。
夏の長時間釣行では避け、予備としても薄手の化繊素材を携行しておくと安心。 - ポリエステル/ナイロン:吸汗速乾・軽量で扱いやすく、機能性ウェアの主流素材。
防シワ・防汚性も高く、旅行や遠征釣行にも適している。 - 冷感機能:接触冷感や遮熱プリントを採用した素材は、日中の体感温度を大幅に下げる。
ダイワのICEDRY®シリーズのように、吸水速乾とUVケアを両立した素材が理想的。
参照:シマノ公式「夏の釣りの服装」(釣り場別の夏装備とUV対策)。
参照:ダイワ 2025SS ICEDRY®特設(接触冷感・吸水速乾・UVケアの三機能)。
両メーカーの解説に共通するのは「直射日光から肌を守ることが、最も快適な釣行への第一歩」という考え方だ。

秋の釣りの服装|気温変化に備える重ね着と防風対策
秋は、朝夕の冷え込みと日中の穏やかな暖かさが交差する季節。
「軽くて温かい」を軸に、気温差に柔軟に対応できる服装が快適さを左右する。
朝マズメの冷気や夕方の風には保温力を、日中には通気と動きやすさを。
重ね着の工夫で“体温をコントロールする”意識を持つことが、秋の釣りをより楽しくする鍵となる。
男性:朝マズメ〜日中〜夕方を通す
- ベース:薄手の化繊インナー、またはウール混ベースレイヤーを採用。
吸湿性と保温性のバランスがよく、汗をかいても冷えにくい。
日中は汗抜けを意識し、通気構造やメッシュ素材のインナーを重ねるのも効果的。 - ミドル:起毛フリースや軽量中綿ベストで、保温力と可動性を確保。
袖なしベストなら腕の動きを妨げず、キャスティング時も快適。
防風素材が使われているタイプを選ぶと、朝夕の冷気対策としても心強い。 - アウター:防風ソフトシェル or 薄手レインジャケットを携行。
釣り場では突発的な風や雨がつきもの。透湿性の高いものを選ぶことで、蒸れを防ぎつつ保温できる。
秋雨前線の時期は、防水ファスナー仕様のタイプが特に重宝する。 - ボトムス:撥水ストレッチパンツに、携帯できるレインパンツをプラス。
動きやすさと軽量性を重視しつつ、突然の雨や濡れた草地でも快適に歩ける仕様を意識。
堤防では滑り止め性能の高い靴底も忘れずにチェック。 - 小物:薄手のフィッシンググローブやキャップ、ネックウォーマーを携帯。
これだけで体感温度が数度変わる。特に風の強い日には首元の保温が重要だ。
女性: 朝夕の冷えと日中の暖かさをつなぐレイヤー設計
- ベース+ミドル:発熱系インナーと軽量中綿ジャケットの組み合わせが理想的。
体温を一定に保ちつつ、軽い素材で動きやすさを確保する。
冷えやすい腕や腰回りを意識して、ストレッチ性の高い素材を選ぶのがコツ。 - ネックゲイター:風が強い秋の釣りでは必須アイテム。
体幹の冷えを防ぐだけでなく、日焼け防止にも効果的。
フリースタイプやUV対応素材など、用途に応じて使い分けたい。 - ボトムス:スカート派は防水素材のアウトドアスカートに撥水レギンスを重ねる。
動きやすく、冷えや泥はねにも強い。
パンツ派は撥水ストレッチ素材を選び、体を締めつけすぎないシルエットを意識。
秋の風を受けながらも軽快に動ける装いが理想。 - 足元:濡れた岩場や桟橋での安全確保に、グリップソール付きのシューズを選ぶ。
ソックスは厚手すぎず、吸湿発熱タイプで快適性をアップ。
秋の釣りでは、気温だけでなく風の冷たさと湿度が体感温度を大きく変える。
特に夕方、濡れた服を放置すると一気に冷えるため、予備のミドルレイヤーを持っておくのが安心。
「軽さ・保温・通気」のバランスを意識して、変わりゆく季節を心地よく釣りとともに過ごそう。

冬の釣りの服装|三層構造で寒さを“科学的に”克服する
「濡らさない」「風を入れない」「蒸れを逃がす」。
冬の釣りを快適に楽しむためには、この三原則がすべての基本となる。
厳しい寒気や北風の中でも快適に過ごすには、三層構造(ベース・ミドル・アウター)を意識したウェア選びが欠かせない。
体の内側から温め、外側では冷気や水分を遮断しながら、内部の湿気を適切に逃がす。
この「守りながら呼吸する服装設計」こそが、真冬の釣行を長時間安全かつ楽しくする秘訣である。
男性:三層構造+足元強化
- ベース:ウール or 高機能化繊の厚手ベースレイヤーを選択。
冬場の釣りでは、汗冷えが最大の敵。ウールは吸湿発熱性に優れ、汗を吸っても冷たく感じにくい。
高機能化繊タイプ(ポリプロピレンやポリエステル系)は速乾性が高く、動きの多いルアーフィッシングにも最適。 - ミドル:起毛フリースや化繊中綿素材を重ねて断熱層を作る。
フリースは通気性と軽さに優れ、動的釣法におすすめ。中綿タイプ(プリマロフトやダウン風化繊)は防風性が高く、船上や堤防での停滞時間が長い釣行に有効。
温度調整しやすい前開きベストやジップフリースを選ぶと快適。 - アウター:保温材付きで防水透湿(GORE-TEX、RAINMAX等)性能を持つジャケットと、中綿パンツで外部環境をシャットアウト。
雨・雪・潮風に強い仕様を選び、止水ファスナーやシームテープ加工があると防御力が高い。
肘や膝部分の立体裁断設計が施されたものは動きやすく、キャスティングや取り込み時のストレスを軽減する。 - 手・頭:防寒グローブ、ビーニー、バラクラバで体温ロスを最小限に。
グローブは針やラインを扱うため指先の感覚を活かせるオープンフィンガータイプが理想的。
バラクラバ(目出し帽)は冷風を遮りつつ呼吸のしやすさも確保。ヘッドライトとの併用も容易。 - 足元:防水ブーツ+厚手ソックス(替えを携行)。
特に足先は冷えやすいため、断熱インソールを入れると体感温度が劇的に変わる。
靴底は凍結した堤防や岩場で滑りにくいフェルトスパイクタイプを推奨。
女性:体幹と末端の温度管理
- レイヤリング:発熱ベース+断熱ミドル+保温材付き防水透湿アウターの三層を意識。
女性は男性よりも体幹が冷えやすいため、体の中心部を温める装備が重要。
薄手でも発熱機能付きのインナーを選び、保温力の高い中綿ジャケットで冷気をブロック。 - 保温小物:ネックウォーマーや腹部保温(腹巻)をプラスし、冷気の侵入を防ぐ。
首・手首・足首の“三つの首”を守ることで全身の体感温度を効率的に上げられる。
フリースやボア素材の小物は軽量かつ携行性も高い。 - ボトムス:ロング丈の防水スカートやインサレーテッドスカートで下半身を強化。
撥水レギンスや厚手タイツとの重ね着で、防風と保温を両立させる。
立ち込み釣りの場合は、防寒ウェーダーを併用するとより快適。 - 足元:女性用ブーツは軽量モデルでも断熱インナー入りを選ぶ。
ソックスはメリノウール製を二重履きにすることで冷え対策が格段に向上する。 - 携帯品:服に貼るタイプのカイロを背中やお腹、“三つの首”の近くに貼るのも効果的。
参照:ダイワ 2025AW ダンロテック(遠赤外線ふく射で保温する独自防寒テクノロジー。従来比で体温保持率15%向上)。
参照:モンベル「秋冬の海釣りアイテム」(メリノウールや化繊ベースの選び方、インナーの重ね方の実践的アドバイス)。
両ブランドの推奨に共通するのは、「防寒は厚着ではなく、機能の重ね合わせ」という考え方だ。
温度変化の激しい冬の釣りでは、ウェアが単なる服ではなく生命を守る装備になる。

男女共通|通年で使える服装のコツと装備チェック
3レイヤーの考え方
- ベース:汗を肌から離し、体温を安定させる役割を持つ層。
素材は化繊(ポリエステル、ポリプロピレンなど)やウールが中心。
化繊は吸汗速乾性に優れ、運動量の多い釣りに最適。一方、ウール(特にメリノウール)は汗を吸収しても冷えにくく、保温力が持続する。
体にフィットしつつも締め付けすぎないサイズ感が重要で、肌との摩擦を抑えるフラットシーム仕様だと快適性が向上する。 - ミドル:空気を抱えて断熱し、外気からの冷えを防ぐ中間層。
主な素材はフリース、化繊中綿、または軽量ダウン。
フリースは通気性が高く湿気を逃がす特性があり、気温差の激しい時期におすすめ。
化繊中綿(プリマロフトなど)は保温性が高く、濡れても保温力を失いにくいのが特徴。
動きやすさと断熱性を両立するため、立体裁断やストレッチ構造のミドルウェアが理想的。 - アウター:外部からの雨風を遮りつつ、内側の蒸れを逃がす防護層。
代表的な素材は防水透湿素材(GORE-TEX、RAINMAX、DRYSHIELDなど)。
防水性は「耐水圧」、透湿性は「透湿度(g/m²/24h)」で評価され、どちらもバランスが大切。
蒸れを抑えながら快適さを維持するために、ベンチレーション(通気口)付きのモデルを選ぶとより効果的。袖口や裾、フードのドローコードで密閉性を調整できるデザインも重視したい。釣り用途別|耐水圧×透湿度の目安マトリックス釣りスタイル フィールド条件 耐水圧の目安 透湿度の目安 港湾ライトゲーム
(メバル・シーバス・エギングなど)堤防・護岸/小〜中雨・ランガン多め 15,000〜20,000mm 10,000〜20,000g/m²/24h 磯・沖堤・ショアジギング 波しぶき・強風・長時間釣行 25,000〜30,000mm 15,000〜25,000g/m²/24h 船釣り全般
(ジギング・タイラバ・テンヤなど)波しぶき・風の当たりが強い 20,000〜30,000mm 8,000〜20,000g/m²/24h ■ 耐水圧と透湿度のトレードオフ
耐水圧を高めるほど生地は厚く・硬くなりやすく、動きにくさやゴワつきにつながります。一方で、透湿度を重視しすぎると、生地が薄くなったり価格が高くなったりする場合もあり、状況によっては防水性とのバランスが崩れます。
釣りでは「常に土砂降り」という状況は多くありませんが、雨・風・波しぶき・長時間着用が重なるため、極端にどちらかだけを優先するよりも、フィールドと釣りスタイルに合わせた“ほどよいバランス”を選ぶことが重要です。■ 結論:汎用的に選ぶならこのレンジ
多くのソルトルアー釣り(堤防・港湾・小磯・ボート)を1着でカバーしたい場合は、
「耐水圧 15,000〜20,000mm × 透湿度 10,000〜20,000g/m²/24h」
をひとつの基準にすると、雨天時の防水性とキャストを繰り返す際の快適さの両方を確保しやすくなります。
防水・透湿の要点
「撥水」と「防水」は似て非なるもの。
撥水は表面で水を弾く性能、対して防水は内部への水の侵入を完全に防ぐ構造を指す。
たとえ表面の撥水加工が落ちても、裏側の防水膜(メンブレン)が生きていれば防水性は維持される。
ただし、防水膜が汚れや皮脂で目詰まりすると透湿性が落ち、結果的に蒸れや冷えを引き起こす。
定期的な洗濯や撥水剤の再加工を行うことで、長期的に性能を保てる。
この「透湿と防水のバランス」こそ、快適な釣りウェア設計の要である。
参照:ダイワ「アパレルインフォメーション」(撥水と防水膜、透湿構造の基礎解説およびメンテナンスの重要性)。
通年でバッグに入れておきたい+1装備
- 軽量レインウェア上下:雨だけでなく、春秋の防風ジャケット代わりにもなる万能アイテム。
- 予備のベースレイヤー(インナー)とソックス:濡れたらすぐに交換できるようにしておくと、冷えと不快感を大幅に減らせる。
- ネックゲイター or 薄手マフラー:夏は日焼け防止、冬は防寒と、季節を問わず役立つ首回りの守り。
- フィッシンググローブ:ケガ防止とグリップ力向上に加え、夏はUV対策、冬は防寒と、一年中メリットが大きい。
- 季節に応じたカイロ/冷感タオル:冬は貼るカイロを体幹付近に、夏は冷感タオルで体温上昇を抑える。
服そのものだけでなく、「濡れたときにすぐ替えられる」「暑さ・寒さを微調整できる」装備を1〜2点足しておくだけで、釣行の快適さと安全性は大きく変わります。
安全装備とマナー
- ライフジャケット:日本小型船舶検査機構(JCI)の基準「桜マーク」付きタイプを必ず着用。
海・湖・ボート釣りでは義務化されており、万が一の落水時に命を守る最も重要な装備。
自動膨張式・手動膨張式・固型式の3種類があり、釣りのスタイルに合わせて選ぶ。 - 偏光グラス:水面の反射光を抑えて視認性を高めるだけでなく、フックやルアーの跳ね返りから目を守る役割もある。
レンズカラーは環境により選択(例:晴天=グレー/曇天=ブラウン/渓流=グリーン系)。 - 手袋:冷えとケガ防止、グリップ向上に加え、紫外線対策の意味も持つ。
冬場は防寒性を、夏場は通気性・速乾性を重視。針やラインを扱うため指先が出るタイプは感覚を損なわず操作性が高い。
岩場やテトラでの釣行時は、耐摩耗性素材のグローブを選ぶと安心。 - マナーと心構え:安全装備は“万が一”ではなく“いつものこと”として身につける。
足場の確認、ライフジャケットの点検、天候の変化に対する意識。これらが事故防止の第一歩であり、釣り人としての基本的な責任でもある。
参照:国土交通省ライフジャケットの着用義務拡大(ライフジャケットの着用義務拡大に関する解説)
FAQ|よくある質問
Q. 季節ごとの服を全部そろえる必要は?
A. すべての季節に専用ウェアを用意する必要はありません。基本は春夏用・秋冬用のベースレイヤーをそれぞれ1セットずつ用意し、防水透湿アウターを1着、さらに通年使える撥水パンツを1本持っておけば十分。そこに季節ごとのミドルレイヤー(薄手フリース、中綿ジャケット、ベストなど)を足すことで、寒暖差や風雨に柔軟に対応できる。特に初心者は「重ね着で調整する」発想を身につけると、無駄な出費を抑えながら快適な釣りスタイルを構築できる。
Q. 女性でも男性用ウェアはアリ?サイズは?
A. 性別にこだわらず、可動域とシルエットのバランスが取れていれば問題なし。男性用ウェアは肩幅や袖丈が長めに設計されているため、動きの多い釣りにはむしろ快適な場合もある。ただし、袖や股下が長すぎるとキャスティングやしゃがみ動作に支障をきたすため、事前に試着して「肩・肘・膝の動きやすさ」をチェックすることが大切。寒冷期には中間着を重ねることを前提に、1サイズ上げる選択もおすすめ。
Q. 防水ウェアは高いものを選ぶべき?
A. 価格よりも使用頻度と環境で選ぶのが正解です。週末釣行が中心なら、1〜2万円台の防水透湿モデルでも十分な性能を発揮します。一方、磯や船など過酷な環境に立つ場合は、GORE-TEXやRAINMAX PROなど高耐久素材の方が結果的に長持ちします。どんなモデルでも、定期的な撥水ケアを行えば耐用年数は大きく変わります。
Q. 初心者がまずそろえるべき服装は?
A. まずは日焼け対策と防水性を優先しよう。初心者の多くは天候変化への備えが不足しがち。夏は長袖UVシャツと通気レギンス、春秋はソフトシェル、冬は防寒アウターを一着。さらに、軽量レインウェアを常に携帯することで、突然の雨や風にも対応できる。「軽くて動ける装備を少しずつ増やす」のが、長く釣りを続けるコツ。
まとめ|季節をまとうとは、自然と一緒に釣りをすること
ロッドやリールが魚を掛けて取り込むための道具であるように、服装は釣り場の変わりやすく、ときに過酷な天候に適応するための基本装備だ。その日の気象条件に合わせ、季節ごとに適切なウェアを選ぶことが重要になる。春は気まぐれに天気が移ろい、夏は光が強く刺す。秋は寒暖差が大きく、冬は空気が澄み、冷え込みが静かに深まっていく。
釣りの魅力は釣果だけではない。
季節ごとの気象や環境の変化を感じながら水辺に立つ時間は、釣りを続けるうえで大きな要素だ。
次の休日には、タックルだけでなく季節に合った服も整えて、水辺へ向かってみてほしい。
そこには、釣り人だからこそ味わえる落ち着いた充実感がある。
参考ソース・引用
- シマノ公式|夏の釣りの服装(釣り場別・UV/熱中症対策)
- ダイワ公式|2025 SPRING/SUMMER ICEDRY®特設(接触冷感・吸水速乾・UV)
- ダイワ公式|2025 AUTUMN/WINTER(ダンロテック=遠赤外線ふく射保温)
- ダイワ|アパレルインフォメーション(撥水・防水膜・透湿の基礎)
- モンベル|秋冬の海釣りアイテム(ウール/化繊ベース、ミドルの選び方)
- 国土交通省ライフジャケットの着用義務拡大
- ダイワ|ウェア製品一覧(GORE-TEX/RAINMAXなどラインナップ)
- ダイワ|2024 SPRING/SUMMER(GORE-TEX・RAINMAX・ICEDRYの技術解説)
本記事では、シマノ公式の季節別装備解説をベースに、ダイワの最新アパレル(ICEDRY®・RAINMAX®・ダンロテック)やアパレル基礎情報を参照し、機能素材の選び方と季節の快適性を裏づけた。加えて、モンベルの秋冬向けインナー選定や、国土交通省の安全装備ガイド(桜マークPFD/レイン/靴)を引用することで、通年での安全性・快適性・実用性をバランス良く担保している。


