愛知の釣り堀 11 選|親子で楽しむ「釣って食べる」食育体験|名古屋近郊も紹介【2026年版】

東海・中部

名古屋からわずか一時間。
窓の外の景色は、ビルの輪郭から、少しずつ山の稜線へと変わっていく。

山のふもとのT字路を右折するころ、空気の匂いが変わった。
朝霧があたりを包み、木々の青い匂いと新鮮な酸素が、胸の奥まで静かに満ちてくる。

池の縁ではカエルが跳ね、草むらでは蛇の影が音もなく消えていく。
こんな近くに、こんな深い自然があったのか。

都市のすぐそばで、森はまだ、静かに大きく息をしている。

愛知|親子で楽しむ「釣って食べる」釣り堀・釣り場 11 選

愛知県には、昔ながらの趣を残す釣り場もあれば、設備の整った快適な施設もある。親子で「釣って食べる」楽しさを体験できる場所が点在している。この記事では、その中から、家族で訪れやすい11の釣り場を厳選して紹介する。

01

上川養鱒場(愛知県・瀬戸市)

名古屋市内から1時間圏内にありながら、豊かな緑に囲まれた静かな養鱒場。上川漁業組合が運営する老舗の釣り堀で、昔ながらの落ち着いた雰囲気の中、ニジマス釣りを楽しめる。「薪を使った囲炉裏」で、スタッフが1本ずつ丁寧に焼き上げてくれるニジマスを、その場で味わえるのがうれしい。貸し竿は無料で、練りエサは100円。池には元気なマスが放流されているため、小さな子どもでも釣れる楽しさを感じやすい。名古屋近郊で、昔ながらの釣り堀と囲炉裏焼きの味わいを楽しみたい家族にぴったりの場所。


CHECK POINT

料金目安:竿 無料、エサ代 100円、マス代 350円/100g(釣った分買取り)、塩焼き代 280円/尾
営業時間:10:00~16:00(ラストオーダー 15:00)※季節変動あり
定休日:火曜日、不定休水曜日
ポイント:週末は混み合うことがあるため、ゆっくり楽しむなら開店前の到着か、平日の利用がおすすめ。釣った魚は塩焼きや刺身、フライだけでなく、鱒のマリネや骨チップスでも味わえる。昔ながらの釣り堀らしい温かさと、ここでしか出会えない鱒料理が楽しめるのも魅力。


02

八曽ますつり場(愛知県・犬山市)

犬山市の八曽地区にある、昭和の面影を残す素朴な釣り場。名古屋市街からほど近い場所にありながら、街の気配をほとんど感じさせない静かな環境が魅力だ。野鳥のさえずりが聞こえる自然の中で、池釣りだけでなく、川の流れを活かした雰囲気の中でニジマスやイワナ、アマゴを狙える。都会の喧騒を離れ、昔の風景にタイムスリップしたような空気が残っている。釣った魚はその場でワタ抜きと串打ちをしてもらい、炭火でじっくり焼き上げてくれる。家族で自然の音に耳を澄ませながら、釣って食べる体験の原点を味わえる場所だ。


CHECK POINT

料金目安:竿・エサセット 200円、ニジマス 300円/100g(釣った分買取り)、塩焼き加工料 160円/尾
営業時間:8:00~17:00 全日(4月~10月)、平日 9:00~16:00 土日祝 8:00~16:00(11月~3月)
定休日:年中無休
ポイント:エサはミミズを使うため、子どものころに夢中になった釣りを思い出させてくれる。冬季は特に釣れやすいと案内されており、寒い時期でも釣果を期待しやすいのがうれしい。隣接するキャンプ場とあわせて利用すれば、釣りとアウトドアを一緒に楽しめる一日になる。


03

神越渓谷マス釣り場(愛知県・豊田市)

大自然に囲まれた豊田市の山間部にある、渓流を利用したマス釣り場。自然の川を石で区切った釣り場もあり、子どもや初心者でも川岸から安心してニジマス釣りを楽しめる。川の流れを感じながら竿を出せるので、本格的な渓流釣りの雰囲気を手軽に味わえる。釣ったニジマスは制限なく持ち帰ることができ、食堂で調理してもらうことも、河原で自分たちで焼いて味わうこともできる。自分で魚を捌き、串を打ち、炭火で焼き上げる体験は、子どもにとっても忘れられない食育の時間になる。


CHECK POINT

料金目安:入川料 3,000円(ニジマス1kg放流付)、貸し竿 300円、エサ代(イクラ) 300円、塩焼き250円
営業時間:8:00~17:00
定休日:年中無休(食堂は木曜定休)
ポイント:神越川と田之士里川の合流点から上流に続く、標高およそ500mの神越渓谷を活かした釣り場。約1.5kmの区間が釣り場になっており、大人数でも利用しやすい。養鱒と釣り堀を営む施設で、エサ釣りのほか、ルアー・フライ専用区画もあるため、初心者から経験者まで幅広く楽しめる。


04

腰掛山荘(愛知県・豊田市)

三河湖畔に佇む、築140年の古民家の雰囲気を活かした趣ある山荘。釣りをはじめ、食事・宿泊・キャンプなどを楽しめる施設で、自然の中でゆっくり過ごしたい家族に向いている。釣り場は小渓流を活かして管理されており、初心者でも手ぶらで訪れて気軽に釣りを楽しめる。水辺の雰囲気を感じながら魚を狙えるため、釣り堀とはまた違った自然体験になる。釣った魚は、山荘内のレストランで塩焼きやフライにして味わえる。地元名物の五平餅も人気で、囲炉裏で焼かれる香ばしい味噌の香りが食欲をそそる。釣って、食べて、泊まることもできる、湖畔の自然と食の体験がゆるやかにつながる場所だ。


CHECK POINT

料金目安:ニジマス釣りセット4,200円(道具一式、魚6~8尾)、塩焼き350円
営業時間:釣り 10:00~16:00、お食事 11:00~17:00
定休日:水曜日
ポイント:旅行予約サイトでは、釣り体験(2尾保証)と食事がセットになった4,000円~のプランも紹介されている。釣りに加えて魚のつかみ取りも楽しめるため、夏休みの自然体験にも向いている。通年で利用でき、食事処には囲炉裏席、ウッドデッキ席、テラス席などがあるため、季節や気分に合わせてゆっくり過ごせる。


05

野原川観光センター(愛知県・豊田市)

豊田市の山あい、野原川沿いに広がる自然豊かな観光釣り場。釣り場は1号から38号まで区画があり、人数や子どもの年齢に合わせて、川幅や水深を選べるのが特徴。釣り料金にはおよそ1kgのマスの放流が含まれており、釣り放題で楽しめるのも魅力だ。釣った魚はその場でBBQにして味わえる。秋のシーズンには「原木しいたけの食べ放題」も開催されるため、釣った魚とあわせて炭火の味を楽しむのもよい。


CHECK POINT

料金目安:入漁料 3,000円(1kg放流付・時間内釣り放題)、入場のみ 500円、塩焼き1尾200円
営業時間:8:30~17:00(4月第二日曜日~12月10日まで)
定休日:無休(冬期休業あり)
ポイント:釣り道具は持ち込み可能で、現地でレンタルすることもできる。釣った魚は1尾200円で塩焼きにしてもらえるため、手軽に釣りたての味を楽しめるのもうれしい。食事処では、ます定食、ますフライ定食、刺身定食なども用意されており、マス尽くしの食事を堪能できる。


06

互いの森 PARK(愛知県・豊田市)

2025年に誕生した、「お互い様」や支え合い、自然との共存共栄をコンセプトにした複合アウトドア施設。豊田市の自然に囲まれた空間で、釣り堀をはじめ、サウナ、グランピング、キャンプなどを組み合わせて楽しめる。釣り堀では、ゆずエサを与えて育てた「ゆずマス」と呼ばれるニジマスを釣ることができる。釣った魚はその場で塩焼きにして味わえるため、釣る楽しさと食べる喜びを一緒に体験できるのが魅力。小さな子どもには魚の手づかみ体験も人気。宿泊プランと併せれば、釣りや食事、自然の中で過ごす時間を滞在型でゆっくり楽しめる。


CHECK POINT

料金目安:550円(竿、エサ付き)、魚代1尾385円、調理代1尾330円(塩焼き、刺身、フライ)、内臓処理1尾110円、保冷バッグ(氷込)330円
営業時間:10:00~17:00(平日は15:30まで)
定休日:不定休
ポイント:併設のレストランでは、地元食材を使った肉料理や魚料理、里山料理を味わえる。名古屋や豊田の市街地からも比較的近く、近隣には紅葉の名所として知られる「香嵐渓」もあるため、秋の観光とあわせて立ち寄るのもおすすめだ。


07

大福魚苑(愛知県・豊田市)

豊田市にある「大福魚苑」は、庭園を備えた茅葺屋根の古い日本家屋で、マス釣りと食事を楽しめる隠れ家のような一軒。田代川沿いの清流の空気に包まれながら、手ぶらで訪れて釣りを楽しむことができる。釣ったマスは食事処でその場で焼き魚にしてもらえ、五平餅やわらび餅、釜めしなどの食事も味わえる。水の音、庭の緑、古民家の佇まいが重なり、ただ魚を釣るだけではなく、昔ながらの日本の暮らしにふれるような静かで贅沢な時間を過ごせる場所だ。


CHECK POINT

料金目安:300円(竿、エサ付き)、釣った魚は買取制で、焼き魚850円/尾、生魚650円/尾
営業時間:11:00~13:30(受付は13:00まで)
定休日:水曜日(祝日は翌日休)、臨時休あり
ポイント:マス料理に加えて、季節の山菜の天ぷらや椎茸ご飯など、山里らしい味覚を楽しめるのも魅力。秋には紅葉が美しく、正月には餅つき大会が行われることもあり、ただ食事をするだけでなく、昔ながらの日本の季節行事にふれられるのもうれしい。静かな山里で、釣りと食事と季節の移ろいをゆっくり味わいたい人に向いている場所。


08

リバーベース塩瀬(愛知県・新城市)

2023年に誕生した、清流・島田川沿いに広がるアウトドア施設。オートキャンプ、BBQ、釣りを楽しめる場所で、清流沿いならではのマイナスイオンを感じながら、親子でのびのびと自然に浸れる。手ぶらで楽しめるエサ釣り体験では、ニジマス、ホウライマス、アマゴなどを狙える。さらに、ルアーやフライ、テンカラ釣りができるエリアもあり、初心者から経験者まで幅広く楽しめるのが魅力だ。釣った魚は下処理体験もでき、スタッフのサポートを受けながら、初めての魚さばきにも挑戦できる。


CHECK POINT

料金目安:エサ釣り体験料 大人700円、高校生以下350円、魚代 400円/尾(30㎝未満)、800円/尾(30㎝以上)、塩焼き 400円/尾(30㎝未満)、800円/尾(30㎝以上)
営業時間:9:00~17:00(10月上旬~7月上旬)、8:30~16:00(11月~1月)
定休日:なし
ポイント:夏場は高水温になるため釣りは休止となるが、マスのつかみ取りや川遊びを楽しめる。スタッフの対応が丁寧で、釣りが初めての子どもでも最初の1尾に出会いやすいのがうれしい。オートキャンプやデイキャンプと組み合わせれば、清流沿いでゆっくり過ごすアウトドアの一日になる。


09

花の木公園 釣り堀センター(愛知県・新城市)

新城市の豊川沿いにある「花の木公園」は、景色、釣り、食事を一度に楽しめる場所。目の前には「奥三河のナイアガラ」とも呼ばれる長篠の堰堤が広がり、それを見下ろすように民宿と食事処が建っている。川辺では、豊かな水量と砕ける水しぶきを感じながらニジマス釣りを楽しめ、釣ったニジマスは、その場で塩焼き、フライ、刺身などにして味わえる。川魚料理を専門とする食事処では、焼き魚の田楽や稚鮎のフライと併せて、ぼたん鍋なども楽しめるため、釣りだけでなく奥三河の季節の味覚までゆっくり堪能できる。


CHECK POINT

料金目安:竿1本、エサ付き(マス0.5kg付)2,000円、超過100gにつき 275円、調理代 165円/100g、持ち帰り 108円/100g
営業時間:10:00~17:00(ラストオーダー 15:00)
定休日:木曜日(※高水温時は休業)
ポイント:食事処では、鯉料理や稚鮎料理など、奥三河らしい川魚料理も味わえる。周辺は桜の名所としても知られ、春には桜並木が美しく彩り、秋には紅葉が水辺の風景を深く染める。釣りや食事だけでなく、季節の景色を楽しみに訪れる価値のある、奥三河を代表する観光地だ。


10

くらがり山荘(愛知県・岡崎市)

岡崎市のくらがり渓谷に佇む「くらがり山荘」は、深い森と清らかな流れに包まれた歴史ある山荘。自然渓流を活かした川筋のエリアと、コンクリートで仕切られた釣り堀でニジマス釣りを楽しめる。ニジマスは1kgでおよそ7尾が目安となり、自然渓流は2時間、釣り堀は1時間で楽しむスタイル。魚は自分で釣り場に放してから竿を出すため、放流した瞬間から釣り体験が始まる。釣った魚はBBQセットをレンタルまたは持参して、自分でさばき、その場で焼いて味わえる。釣る、さばく、焼く、そして食べる。その一連の流れを、自然の中でまるごと体験できる場所だ。


CHECK POINT

料金目安:釣り 3,500円(道具付・1kg放流込)、つかみ取り 3,500円(1kg放流込)
営業時間:9:00~16:30(4月下旬~10月末のみ営業)
定休日:営業期間中は無休(悪天候時閉鎖)
ポイント:自然渓流では、放した魚が流れの中に散ってしまい、すべてを釣り切れないこともある。そのため、最初にすべてを放さず、確実に食べる分として数尾ほどをバケツに残しておくのも安心。魚の動きも流れも、こちらの思い通りにはならない。だからこそ、自然の中で釣る面白さがある。


11

爆釣 海一番(愛知県・清須市)

清須市にある「爆釣 海一番」は、「釣って・料理して・食べて・持ち帰ろう!」をコンセプトにした、アミューズメント性の高い釣りスポット。店内に釣り場があり、生け簀ではマダイやアジのほか、うなぎ釣りなどにも挑戦できる。比較的手頃な価格で高級魚釣りを体験できるのが魅力で、魚種ごとに釣れる尾数が決まっており、規定の尾数を釣るか、糸が切れた時点で終了となるルール。釣った魚は追加料金で職人がその場で調理してくれ、お造り、天ぷら、煮付けなどで味わえる。釣る楽しさと、食べる喜びまで一度に楽しめる、街中のエンタメ型釣りスポットだ。


CHECK POINT

料金目安:釣り代(アジ 600円、うなぎ 600円など)+調理代
営業時間:11:00~23:00
定休日:水曜日
ポイント:店内にはほのかな潮の香りが漂い、街中にいながら魚市場に来たような気分を味わえる。電車やバスでもアクセスしやすいため、お酒を楽しみたい人にも使いやすい。平日限定で海鮮の食べ放題プランが用意されていることもあり、新鮮な海鮮を心ゆくまで楽しみたい人にも向いている。


持ち物|釣り堀に持っていくと便利なもの

釣り堀では竿やエサを用意してくれるため、手ぶらでも気軽に楽しめる。けれど、子ども連れでゆっくり過ごすなら、少し準備をしておくだけで一日がぐっと快適になる。

ライフジャケット

浅い釣り堀であっても、濡れた足場や水際の段差で、思わぬ転倒につながることがある。特に小さな子ども連れの場合は、体に合ったライフジャケットがあると安心だ。施設によってはレンタルできる場合もあるが、安全に釣りを楽しむためにも、できれば持参し、水辺ではきちんと着用しておきたい。

すべりにくい靴

釣り場の足元は、水しぶきや土で滑りやすくなることがある。サンダルよりも、履き慣れたスニーカーやグリップの効いた靴が安心だ。子どもには、歩きやすく足元が安定する靴を選んでおきたい。

タオル・ウェットティッシュ

タオルは、濡れた手や体、道具などを拭くときに役立つ。魚をつかむときにも使えるため、何枚かあると安心だ。子ども連れなら、ウェットティッシュも少し多めに用意しておきたい。

着替え・羽織れる上着・レインウェア

服が濡れることがあるため、着替えがあると安心。釣り場では日差し対策に加え、天候の変化にも備えておきたい。夏でも肌寒く感じることがあるため、薄手の上着やレインウェアも用意しておきたい。

帽子・飲み物・日焼け対策・虫よけ

夏場の釣り場では、日差しが強く思った以上に体力を使うので、こまめに水分を取れる飲み物と、帽子、日焼け対策を。釣り場では虫よけスプレーもあると安心。

保冷バッグ・クーラーボックス

釣った魚を持ち帰る予定があるなら、保冷バッグやクーラーボックスは用意しておきたい。施設によっては、発泡スチロール容器やビニール袋、氷を購入できる場合もある。長時間移動する場合は、保冷剤や氷を準備しておくと安心だ。

ビニール袋・小さな救急セット

濡れたものやゴミを入れるビニール袋は何枚かあると便利。針や魚のヒレで小さなケガをすることもあるため、絆創膏などの救急セットを持っておくと心強い。

針外し用のペンチ・プライヤー

釣れた魚から針を外すときは、素手で無理に外そうとすると、針や魚のヒレでケガをすることがある。小さなペンチや釣り用プライヤーがあると、魚にも手にも負担をかけにくく、落ち着いて針を外しやすい。特に子ども連れの場合は、大人が安全に外してあげられるよう、用意しておくと安心だ。


まとめ|森と水にふれる休日が、人生を少し豊かにする

車を少し走らせるだけで、これほど深い森と水の気配に出会える。
そこで感じる安らぎは、その日だけのものではない。
心の奥に静かに残り、また日常へ戻る力になる。
都市で暮らし、ときどき自然へ還る。
その往復こそが、人生を豊かにしてくれる小さな呼吸なのだと思う。

情報情報ソース(公式・関連情報)

※料金・サービス内容・魚種・持ち帰り条件は季節や運営状況により変更される場合があります。必ず各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。